第三回島清ジュニア文芸賞「散文賞」(小学生の部)「森の危機を救え『勇気ある小さな森の仲間たち』」その3

ページ番号1002750  更新日 2022年2月15日

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美川小学校5年 熊田圭祐

6.ライフを取りもどせ 2

朝起ると、きこりねずみ達は、もう起きていました。
マウンド達が立ち上がると、
「朝食だ。」
とマウンテンが、大きな声で言いました。
その時、入口からキッカが入ってきて、食べ物の穴に入って、小さな山ぶどうをつかんで、穴へ向かっていきました。マインド達も、ザクロに、かみついた。
みんな、ゆっくりしていたが、ピリピリとした空気が、とても気になりました。
昼、とても暑ぐるしく、ねずみ達は、ピリピリした空気の中で、ねずみ達は横になっていました。すると、
「みんな、いっぱい食べておいてくれ。できれば、明日の早朝、作戦を開始したいんだ。だからみんなゆっくりねておいておくれよな。わかったな。」
とマウンテンは、そう言うと、口をつぐみました。
「はい。」
「はいよ。」
「おす。」
「わかったよ。」
「ああ。」
「そうだな。」
「オーケー。」
「まかしとけ。」
「はい、はい。」
と返事が、かえってきました。
「マインド、おまえは、ねずみ隊のリダーになるんだ。わかったな。」
「ええ、わかったよ。」
と、びっくりした声で返事をしました。
夜、山の鳥部隊160羽としかのニシカとねずみ9匹とドリームが、地下室に集まった。
「ええ、今から、最終の作戦会議をはじめる。各部隊代表のキッカ、ニシカ、マインドは、列の前へ出てきてくれ。指揮は私が行なう。それでは会議を始める。その前に、言っておくが、みんな仲間だ。仲間われはやめてくれ。絶対に。リバーの話では、今、あかぎつね達は30匹にふえているそうだ。その中のボスは、アキツという名前で、背中に黒い点点があるそうだ。私達は、そのアキツをねらう。ニシカは、アキツ以外のきつねの気をひいてくれ。山の鳥部隊とねずみ達は、回りの木に待機する。ニシカが、いかくをして、きつね達がおそってきたしゅん間、鳥部隊の半分80羽は、ニシカのえん護にでて、あと半分の鳥部隊とねずみ達は、アキツをねらっておそいかかる。目的は、キツネ達を永久に、ライフから、そしてこの森の中から追っぱらうことだ。そこで、こうげきはかすり傷程度だぞ。」
とマウンテンは、言い終わりました。
そして、一息すると、
「質問意見は、ありますか。」
と大きな声で言いました。すると、ニシカが、
「質問なんですが、私が、いかくしてもおそってこなかった場合は、かすり傷程度の攻げきをしてもいいですか。」
「はい、いいよ。」
「あと、きつね達が、おそってきた時、すきがあれば、ボスのアキツに、かすり傷程度のこうげきをしても、いいですか。」
「はい、いいよ。この作戦は、明日の朝日が昇り始めたら開始する。だから、夜のうちに、移動と、食べ物と水の補給をとるように。食べ物や水分は、じゅうぶんにあるので。これで、作戦会議を終わる。」
とマウンテンが言い、会議は終わった。

7.あかぎつねとの戦い

早朝、山の鳥部隊、シカ、ネズミ達が各待機場所に集まった。日の光が、ライフを照らした。そのしゅん間、ニシカは、いかくを初めました。それから数分もたたないうちに、あかぎつね達も、いかくを初めました。そして、ニシカが、ライフにとつげきしたとたん、ほとんどのきつねが、おそいかかってきました。
「今だ。」
とキッカがさけんだと同時に、えんごの鳥部隊80羽が、いっせいにきつねめがけて、急こうかしました。80羽とねずみ4匹とニシカ対きつね30匹のあらそいが始まりました。
ねずみ5匹とあと80羽は、2匹のきつねをごえいにつけているキツネのボスのアキツに向かつて、突げきしました。鳥、しか、ねずみのはげしいこうげきに、30匹のきつねは、にげだしました。アキツも、にげだしました。
「やった。追っぱらったぞ。」
と喜びあったのもつかの間、きつね達が、反げきにやって来ました。
「こうげきだ。」
とマインドが、さけぶと同時に、鳥部隊、しか、ねずみ達は、きつね達にむかっていきました。ボスにこうげきしていた鳥、ねずみ達は、木の上にとまっていました。
「キツネの中心にアキツがいる。アキツをねらって、とつげきするぞ。」
とマインドは、木の上で、言いました。
「オー。」
といせいのいい声が、かえってきました。
「今だ。」
というマインドの声と同時に、鳥たちは、こう下してきました。不意をうたれたアキツは、
「守りをかためろ。」
とかん高い声で、さけびました。すると、キツネ達は、アキツにとびかかってくる鳥に、こうげきを初めました。
「よし、アキツを守っているキツネに、こうげきだ。」
とニシカは、さけんだ。そのはんだんは、正しく、アキツを守っていたキツネ達は、アキツを守れなくなり、アキツは、はげしいこうげきにあいました。それから数分もたたないうちに、傷をつけていないきつね、ネズミ、しか、鳥達はいなくなりました。きつね達の方が、傷はおもかったが、ふらふらになりながらもていこうしていた。だが、夜、いろんな物を食べて体力をつけていなかったので、数分もたたないうちに、きつね達が、逃げるようなしぐさを初めました。
「あと、少しだ。みんながんばれ。」
とマインドは、体勢をととのえて言いました。きつね達の方が、ふらふらだったが、ふかでをおっている二シカや鳥もいました。しかも、ふかでをおっている鳥やニシカも、ふらふらだったのだ。しかし、マインドのその声を聞くと、また活気をとりもどしました。きつね達はもうほとんど動けなかったが、逃げずに必死にていこうしていました。それは、ボスのアキツが、
「逃げろ」と言わないからだ。
「逃げろ。」
とアキツが、声を荒げてさけびました。きつね達は、アキツを先頭に、逃げていきました。
「また、さっきみたいにおそってくるかもしれない。追うぞ。」
とマウンテンが、大きな声で、言いました。みんなあとを追ったが、きつねの姿は見えなかった。だが、かすかにきつね達が、逃げている足音が、聞こえてきました。

8.ライフ

「よし、みんな、ライフにもどるぞ。それから、傷の手当てをしよう。」
とマインドは言い、ゆっくり歩き出した。
その時、バサバサと5羽のタカが、急こう下してきた。
「わあ、たかだ。」
と一羽がさけび、みんなおろおろになった。
「にげろ。」
とマウンテンは、しゅんじにさけんだ。
みんなだめだと思ったしゅん間、ライフが、ザーツとふるえて、葉を飛ばして、たかを追っぱらいました。
「ライフ、ありがとう。」
とマウンテンは、ほっとした表情で、言いました。
そのあと、ニシカ、鳥達は、傷の手当てをしました。
ライフはおもむろに歌いはじめました。

さあみんな
心を開け
この実を食べて
いやなことなんか
全部忘れるのさ
この赤い実を
じっと見てごらん

さぁ、行こうよ
この森のかなたへ
行こうよ
夢のかなたへ
希望のかなたへ

友情と勇気を
大切にして
さぁ、行こうよ
山のみんなといつしょに
夢のかなたへ
希望のかなたへ

あきらめずに
希望と夢を
ともしつづけて

友情と勇気を
大切にして
行こうよ
みんなで
夢と希望のかなたへ

いつのまにか、みんなで歌っていた。
ライフは、
「よくやった。君達は、希望と夢を持ちつづけながら、友情や勇気で、きつね達を追っぱらったんだ。それに、君達のおかげで、実は、まだいっぱい残っている。すべて君達のおかげだ。ありがとう。私からは、最後の言葉として、今、きつねを追っぱらった時の希望と夢をともにもちつづけていたその力と友情、勇気を大切にして、これからみんなで、協力していろんなことをやっていってくれ。」
とライフは言って、赤い実を落とした。
「みんな食べてくれ、おいしいぞ。」
とかん高い声が、森中にひびきわたりました。
マインド達は、その実を食べだした。その味は、言葉では言えないほどのおいしさでした。みんな、口いっぱいにほおばっていました。赤い実のおいしさにひきこまれて。

9.友情

それから二、三日後、
「マインド、イートどうするんだ。森でくらすのか、それとも町にもどるのか。」
とマウンテンは、二匹の横顔をじっと見つめて言いました。
「町へもどる。」
とマインドは、さみしそうな表情で言いました。
「そうなのか。」
とマウンテンは、悲しげに言い、
「記念に持っていけ。」
と赤い実をくれました。
「いらない。マウンテン。ぼくが町へもどると思うか。もどらないに決まっているだろう。」
とマインドは、楽しげに言いました。
「やつぱり、マインドはそうでなくちゃ。さあ歌おう。」
「歌おう。」

さあ、みんな
心を開け
この実を食べて
いやなことなんか
全部忘れるのさ
この赤い実を
じっとみてごらん

さぁ、行こうよ
この森のかなたへ
行こうよ
夢のかなたへ
希望のかなたへ

友情と勇気を
大切にして
さぁ、行こうよ
山のみんなといっしょに
夢のかなたへ
希望のかなたへ

あきらめずに
希望と夢を
ともしつづけて

友情と勇気を
大切にして
行こうよ
みんなで
夢と希望のかなたへ

ねずみ達の声は、森中を陽気に、勇ましく流れて行きました。

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