第七回島清ジュニア文芸賞「奨励賞」韻文（小学生の部1）「言葉」

美川小学校5年　大友　茉莉

生まれたばかり、あなたはねむっている。
ときどき、笑っている。
どんな夢を見ているのだろうか。
愛をいっぱい受けながら、
笑いながら、泣きながら、
言葉を覚えていく。
「おいしいね。」
「おもしろいね。」
感じたことは、言葉になっていく。
「そらってたかいね。」
「うみってひろいね。」
不思議に思ったことが、
言葉になっていく。
「友達ができた。」
「じょうずに絵が書けた。」
喜びは、言葉となる。
悲しみもまた・・・・。

あなたと笑いたいことがある。
あなたと泣きたいことがある。
あなたと会えてうれしかった。

ひとみにうつった物、
心に感じたこと・・・・・

伝えたいことがあるから・・・

人は言葉を覚え、
言葉を探す。

だれとでも話すと、言葉ができる。

いっしょに笑ったり、遊んだり、
泣いているうちに、

言葉ができてくる。