第五回島清ジュニア文芸賞「奨励賞」散文「有衣とルークの春夏秋冬」その3

ページ番号1002742  更新日 2022年2月15日

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美川小学校六年 山崎紘彰

第三章 夏 友達の沙樹ちゃん

今は、夏真っ盛り。有衣はベットに寝ころんでいた・・・・・・
「はあ暑いー・・・・・・」
「なにが暑いだよ。おれは毛皮きているから、有衣の倍も暑いのに。」
と言うのは犬のルーク。ルークと有衣は心の中で会話することが出来る。(次から読者の皆さんにはルークと有衣の会話があったら心の中でしていると思って欲しい。)
「ふ-ん。ルークはわたしの倍も暑いのか・・そう思ったら少し涼しくなってきたわ。」
「なんでそんなこというのかねえ・・・・・・。」
「好きでこんな毛皮つけてるわけじゃないんだから。でも冬はけっこう役に立つんだぞ。」
とルークは自慢げに言ったが、次の瞬問びっくりすることになる。
「ドサッ」
「キャン、キャンキャンウー!!」
「うーんいてててて。いったいなに?」
「有衣・・・・・・どいてよ。」
ルークは苦しそうに言った。
「あっごめんごめん。」
今、有衣はベッドから落ちてしまって、ルークをふんでしまった。
5分後
「ルーク痛かった?」
「痛かったに決まつてるよ」
「まぁわざとやった訳じゃないんだから。ゆるしてよ」
「しょうがないな。でも有衣こんど!」
ルークが言いかけた時・・・・・・
「おーい有衣、沙樹ちゃんから手紙だぞ。取りにおいで。」
「はーい。今、行く」
「むぎゅ」
「今、何か踏んづけたような気がまあいいか。」
5分後
「有衣。仏の顔も三度までって言うことわざ知ってる?」
「ルーク。でも、まだ仏の顔もまだ二度めだよ。」
「そんなしっぽを踏んづけたぐらいで、そんなにおこらなくても・・・・・・」
「しっぽは犬の誇りなんだぞー。」
「それよりルーク、今日、旅行先の沙樹ちゃんから暑中見舞いが届いたんだよ。見てみるね。」
「二度あることは、三度ある・・・・・・」
「ルーク、今なにか言った?」
「うんうん、なにも・・」
有衣ちゃんへ
有衣ちゃん元気ですか。わたしは元気です。
わたしは、今、旅行先の北海道札幌で手紙を書いています。
自然がいっぱいで、土地は広いし・・
食べ物もおいしいし。さらに空気もおいしいとくると・・・・・・もう最高です。
そちらのほうには十五日までには帰ると思いますので。
それまで二人とも元気でいましょう。
8月9日 沙樹よ.り
「ふぅん。沙樹ちゃん、今、北海道にいるのか・・・・・・いいなぁ。わたしはお母さんの仕事が忙しくて、今までに連れていってもらったのは、水族館ぐらいだよ。」
「おれなんか、どこにも連れていってもらってないぜ。」
「ルーク、ちょっとうっさい!!」
「今日が八月十一日だから、帰ってくるのは四日後か。ふぅ、それまでどうしていよう・・・・・・まぁ考えてもしかたがない。ちょっとプールでも行ってこよう。」
「お母さん、ちょっと今からプールにいってくるね!」
「有衣。勉強は終わったの?」
「もう終わった。行ってきます。」
「ばたん」
有衣のお母さんとお父さんは、荘然と有衣を見送りました。しばらくしてから、
「どうしたのかしらあの子・・・・・・おこっていたみたいだけど。」
「まぁなんでもないだろ。」
と言いました。
「なんだい、お父さんも、お母さんも、わたしの親のくせになんにもわたしの気持ちをわかってくれない……そんなのひどすぎるよ。わたしだって近くばかりじゃなくて、県外に旅行に行ったりしたかった。もういいや。もう好きにしてやるプールばっかりでもいいや。」
八月十五日までの四日間、有衣はこのように悔しいような思いで過ごさなければなりませんでした。
四日後 松中家
「うーん帰ってきたなぁ」
「北海道も良かったけど、やっぱり家が一番だね」
「そうだ帰って早々だけど有衣ちゃんに電話でもしようかな。」
沙樹はリビングに走って行き受話器をとった。
こちら安藤家
「リリリリリ・・リリリリリ・・・・・・ガチャ」
「はい、もしもし安藤ですが・・・・・・」
「あっ、有衣ちゃんのお父さんですか。」
「あっ、そうだけどどちらさま?」
「あたしです。松中沙樹です」
「あぁ沙樹ちゃんか。北海道から帰ってきたんだね。」
「はいそうです。有衣ちゃんいますか……」
「あぁ有衣か、有衣のやつ何だか分からないけど、部屋にこもっちやってねぇ。出てこないんだ。沙樹ちゃん悪いけど家まできて、有衣を元気づけてくれないかなぁ。」
「えっわたしですか・・・・・・わかりました。いまからそっちにいきます。6分ぐらいでいきますんでそれでは・・・・・・ツーツーツー。」
「ガチヤン」
〔有衣・・これで元気になるかなぁ〕
7分後
「うわぁ、おそくなっちゃった。早く行かなくちゃ」
「ピンポーン、ピンポーン……こんにちは」
「はーい、ああ沙樹ちゃんよくきてくれたね。」
「さぁあがってあがって、有衣の部屋は二階だよ。」
「有衣、沙樹ちゃんがきたよ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
有衣は答えない
「まぁ部屋にはいって・・・・・・ってあれかぎがかけてある。有衣!有衣かぎをあけなさい有衣・・・・・・」
「だいじょうぶです。おじさん、この手の鍵なら・・・おじさん、十円もってますか」
「あぁもってるけどこれがどうしたの」
「ちょっと貸していただけますか・・・・・・ゲリラ的な方法だけどまあしようがないでしょ」
「カチ」
「あいた。」
「ドアをあけますよ。」
「うんあけてくれ。」
「有、衣いる・・ふぎゃ」
「こーら有衣、いきなりまくら投げつけて来ないで
よ。」
「来ないで・・・・・・こないでよ。」
「有衣やめなさい。」
と有衣のお父さんはいったが、有衣はあいかわらずおこったままだ。
「お父さんったら、わたしをドーコにもつれていってくれない。せっかくの夏休みなのにつまんないよ・・・・・・」
「有衣・・・」
「ちょっとお話中すいませんが、有衣すねているままじゃなんにもかわらないよ。ちゃんとお父さんやお母さんに頼んでみたら。」
「沙樹ちゃんはいいよ北海道につれていってもらってさあ…わたしとはぜんぜんちがう。」
「うっ・・・でもね有衣、わたしだって好きで北海道にいってるわけじゃないんだよ・・・お父さんの仕事の都合なんだよ。本当は、わたしだって北海道よりも、有衣たちとプールでいっしょに遊んだり図書館にいったりしたかったよ。だからさっきいっしょにプール行こうって電話かけたのに・・・・有衣が部屋にこもってるってきいたから、すごくがっかりして。だからこっちにきたの、そうすればちょっとは元気になるかなあと思って。あれ有衣どうしたの。なにやってんのなに泣いてんの?」
「泣いてなんかいるはずないじゃんあくびしてるだけだよ。それじゃ沙樹。冷房の効いている図書館にでも行く。」
「うん行こう。でもいつもの有衣にもどってよかったねぇ。」
「それじゃあ階設を下りよう。」
「あっ、ちょっとまってよー。」
話はかわってお父さんの気持ち
ふぅ、ひとまず有衣が元気になってよかった。これも、みんな沙樹ちゃんのおかげだな
有衣・・・・・いい友達をもってよかったねぇ。
追伸
有衣はこの二日後、お父さんに沙樹といっしょに遊園地に連れていってもらいました。

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