暁烏敏賞 昭和60年第1部門梗概「時間と行動そして自己」

ページ番号1002674  更新日 2022年2月15日

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写真:暁烏敏像

第1回暁烏敏賞入選論文梗概

第1部門:【哲学・思想に関する論文】

  • 論文題名 「時間と行動そして自己」
  • 氏名 池田 長康
  • 年齢 53歳
  • 住所 茨城県筑波郡谷田部町在住
  • 職業 工学博士

論文概要

我々は毎日を生きていますが、死に向っている存在であり、人生の有限性を嘆いています。ところが、数学の一分野である集合論では無限を研究し、有限な線分上の点の数と無限に長い直線上の点の数が同数であることを示しています。更に、直線上の点の数と三次元、四次元等の高次元の空間における点の数とも同数であるということも明らかにしています。従って、我々の人生は有限ではありますが、充実した毎日を過ごすことにより、我々の人生は時間を含めた広大な宇宙と同等の重みをもつことが云え、人生の短さを嘆く必要のないことを述べます。

次に我々の行動様式について一般的に考え、健全なサイクルと不健全な破滅へのサイクルがあることを述べ、我々の人生を充実したものにするには、自分で具体的に計画し、実行し、その結果を享受するサイクルを不断に行うことであることを示すと共に、なまけることは自己破滅の道であることを述べます。

終わりに、このような有限の生を受け、行動を行う自分とは一体何なのであるか、電子計算機と対比して考えました。自分とは、個人とは親から受け継いだ遺伝子の配列と生まれてこの方蓄積された経験や知識という情報そのものであるということを述べると共に、情報としての人間の生の存在意義について考えてみました。この意義は知的な感激や喜びを味わうことではないかという結論を得ました。そして、このような情報そのものが何故、知的な認識を喜ぶのであろうかという問題についても考えました。「ものには自己維持性と完結性がある。」というふうに考え、情報という人間も知識を維持、完結するために知的な認識への行動が、人間にとって意義があるのではないかという試論を述べます。

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