暁烏敏賞 平成8年第1部門梗概「『聞く』態度をきわめた人暁烏敏小論」

ページ番号1002605  更新日 2022年2月15日

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写真:暁烏敏像

第12回暁烏敏賞入選論文梗概

第1部門:【哲学・思想に関する論文】

  • 論文題名 「『聞く』態度をきわめた人 暁烏敏小論」
  • 氏名 菰淵 和士
  • 年齢 67歳
  • 住所 香川県高松市在住
  • 職業 大学教授

論文概要

暁烏敏師は、言語行動人として、近代日本が生んだ世界に誇れる巨人だったと思う。
言語行動人というのは、自己の内面に在る人間存在を深めるために、全精神・全精力を傾けてその過程をことばに表現していくことを志す人のことを言う。

氏は、「聞く」一事に焦点をあてて徹底させていた。氏の方法は、「聞く」行為に「みつめる」行為を重ね合わせた点に、独自性がある。
氏は、自己をみつめる行為を「行動」の一典型として、積極的に価値づけた。
そして、自己をみつめることを積極的に行うことが、自己の内心の声をひたすら聞くことに直結していることを身証した。
氏は、自己の内面を徹底してみつめつづけ、その果てに、自己の中に十万衆生を発見した。

さらに、その奥に仏の姿をみつめ、礼拝した。
人間は、生きるのに必要なもの、一切、もともと与えられている。
在るものを在ると自覚することだけが、人間の唯一の為事なのである。
ただ、それに気づき続けることだけだ。−−その間の人間認識において、氏は、絶妙な味わいを我々に見せてくれる。
氏は、大衆の中に分け入り、生活語の中の和語にぶつかった。
そして、それを磨き抜いた。「教えることは拝むこと」「もとからあるのだ」「すべてが貰い物」「手放す」「隔てがとれる」「とどまらない」「のんびりした心になる」等、これらの和語を駆使しながら、万人に無凝光如来への道を指し示した。

「ドコヘ行ッテモ光明ノ中、一年三百六十五日、日々光明ノ内住マイ、ドコニモ光明ガ輝イテオル。」そして、宇宙のすべての現象を南無阿弥陀仏に集約したのである。

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