暁烏敏賞 平成10年第2部門梗概「子育て心温計」

ページ番号1002596  更新日 2022年2月15日

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第14回暁烏敏賞入選論文梗概

第2部門:【青少年の健全育成に関する論文または実践記録・提言】

  • 論文題名 「子育て心温計」
  • 氏名 森 紘
  • 年齢 56歳
  • 住所 福岡県糟屋郡糟屋町在住
  • 職業 大学助教授

論文概要

21世紀を目前に控え、青少年健全育成活動は次代を担う人づくりとして決してゆるがせにできない課題です。現状は暮らしの豊かさを背景にして心の貧しさがひときわ際だっています。20世紀末の要請として登場してきている生涯学習、青少年問題にリンクされる地域の教育力など、社会教育が抱える課題は多岐にわたっていますが、それらの概念のイメージははっきりと意識されているようには思えません。それ故に方向性を見失っています。社会的な活動は一定の方向性を持たない限り、混乱の種にしかなりません。そもそも社会教育とは何か、そのことをもう一度確認しておく必要があるようです。社会教育とは人々が「豊かな心」を獲得しようという機運の総称です。すべての人によって教え教えられ、助け助けられて、明日に向かって豊かさを追い求める営みがごく自然にできる環境を作り、支援し維持することが社会教育に関わるものの責務です。

では豊かな心とはどういうものでしょうか。温かさという補助線を引いてみました。体温は体の健康を表します。体の温もりがどの程度かを知る手段は体温計です。そこで心の温かさを知る方法は無いかと考えた結果がこの「心温計」です。質問形式にしてある九つの基準を自問自答することで、心の温かさ程度が判断できます。当初はPTA会長のときに子育ての指標として創案したものですが、完成してみると私自身が生涯をかけて追い求める温かさであったことに気がつきました。

豊かな心には段階があり、世代や経験量に応じてふさわしい豊かさがあるようです。社会教育の場における人の豊かさ程度を知る方法の一つとして、ここに提案する次第です。

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