暁烏敏賞 平成16年第2部門梗概「『つながり』という支援 教育相談機関における電話相談の実践を振り返って」

ページ番号1002567  更新日 2022年2月15日

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写真:暁烏敏像

第20回暁烏敏賞入選論文梗概

第2部門:【青少年の健全育成に関する論文または実践記録・提言】

写真:覚華鏡

  • 論文題名 『つながり』という支援 教育相談機関における電話相談の実践を振り返って
  • 氏名 上農 肇
  • 住所 石川県金沢市在住
  • 職業 小学校教諭

論文概要

家庭・学校の別を問わず,「子どもの教育」という切り口から見れば,悩みや問題を抱えながら不安な毎日を過ごしている子どもや大人は決して少なくはない。

そこで本稿では,このような家庭や学校での様々な悩みを抱える子どもや大人たちを支援するための教育相談機関における電話相談の実践を紹介し,子どもの教育を巡る問題の実相を明らかにするとともに,併せてその解法を探った。

先ず,6年間で3000件を超える電話相談の受信結果からは,学校教育には確かに不登校などの様々な問題があり,そのような問題の解決を協同で図るべきはずの学校や教師との関係に困惑し,自らの子育てに自信を持てないでいる母親といじめに悩んでいる子どもがいることが分かった。

次に,このような家庭や学校での様々な悩みを抱える子どもや大人を支援した,「不登校」「集団不適応(いじめられる)」「家庭教育(しつけ)」「学校や教師との関係」「学習障害」「家出」の6事例を取り上げ,電話相談の特性について述べるとともに,「つながり」という視点の重要性を指摘した。

更に,子どもを取り巻くつながりの現状について考察し,便利さや快適さを売りものにする商品や刺激的な情報メディアが溢れる中で,つながりを見失いがちな親子それぞれのありようと子どもの問題行動との関連性について言及した。

そして最後に,子どもとのつながりを取り戻し,子どもの日常へつながりを浸透させるためには,先ず大人の側が意識を変え,関心を持ちながら子どもと向き合うことから始める必要があることを結論として述べた。

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