暁烏敏賞 平成9年第2部門梗概「相談活動から見えてきたもの」

ページ番号1002602  更新日 2022年2月15日

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写真:暁烏敏像

第13回暁烏敏賞入選論文梗概

第2部門:【青少年の健全育成に関する論文または実践記録・提言】

  • 論文題名 「相談活動から見えてきたもの」
  • 氏名 小泉 博
  • 年齢 63歳
  • 住所 神奈川県平塚市在住
  • 職業 青少年相談室相談員

論文概要

教員の世界しか知らなかった私は、定年後全く未知の分野である相談員を、経験することとなった。

子どものためにという共通項はあっても、全ての働きかけが異なっている。まず、その戸惑いの最たるものは「聞きに徹して、待つ」という相談活動のスタンスであった。聞くことが相談の第一歩である。しかし、中途半端な聞きは許されない。だから、徹するということなのだろう。時間をかける。話し終わるまで待つ。解決を相談者自らが掴むまで待つ。当たり前過ぎるほど単純で明快なこの理論も、実行となると簡単なことではない。

私は生徒たちに「話して分からせる」をずっととってきた。思えば指示の連続だった。私にとっての実行は、「見よう見まね」から始まった。しかし、親と子どもたちと教員たちと立場を変えて話し合ったとき、今まで見えていなかった多くの事柄が、新しい驚きとともに現れた。極論すれば、目先のことに拘っていた子ども不在のおとなたちの姿である。

動けない青年の姿も、非行に走る子どもたちの姿も、私たちおとなの作り出した結果かもしれないのである。私も、教育者の一人としてその責任を痛感している。

この文で述べた事例は、その懺悔の一端であるとともに、これから続く若い教員たちに、そして親たちに伝えて置きたいものである。

  • 一 病んでいる人々
  • 二 相談事例から学んだもの
    • 相談活動のスタンス
    • 動けない青年たち
    • 非行系の子どもたち
  • 三 雅弘君のこと(実践の記録)
  • 四 外因を考える
    • ことば
    • 一があるから二が生きる

以上の構成である。

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