松南小(感性のびのび 心があたたまる話集)

ページ番号1002150  更新日 2022年2月8日

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第一話 おみまい

私が一年生の時でした。熱が出て学校を休み、家で過ごしていました。そのころは、まだ親しい友達はいない時でした。
午後、家のチャイムがなって、私はだれだろうと思いました。お母さんが出て「ありがとう。」という声が聞こえました。友達が来てくれたのかなと思って玄関に行きました。Sさんでした。
「はいっ。おみまいにきたよ。」
と、手にはどこにでも咲いている雑草の花を持っていました。
うれしくて涙が出そうになりました。お花はヤクルトの入れ物に水を入れて大切にかざりました。
友達の思いが届いたみたいに、次の日元気に学校に行くことができました。とてもうれしかったです。

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第二話 おじいちゃん

おじいちゃんの誕生日に何にもしてあげないのは悲しいなと思いました。
私はお花をプレゼントしようと思いました。それでお花のかごを用意しました。
そして、メッセージカードを書きました。
お花のかごに「いつもありがとう。いつまでも元気でいてね。」と書いて入れて、おじいちゃんの家に向かいました。
お花をわたす時、「おじいちゃん、お誕生日おめでとう。」とわたしました。
おじいちゃんは、ニコニコしながら「ありがとう。」と喜んでくれました。それから、お花のかごのメッセージカードを見て、「ありゃ、ありがとう。」ともう一度大喜びしてくれました。

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第三話 けんか

けんかした時、わたしはむかついた気持ちになり、すごくイライラしました。
そして、けんかをした友達とはずっとしゃべりませんでした。
その時、わたしの頭の中はその子の悪口ばかり思いつきました。
ところが、日がたつにつれてだんだん悲しくなってきました。
それで、とうとう自分からあやまりました。友達は「いいよ。」って言ってくれてすぐ仲良しにもどりました。とてもうれしくて「もうけんかなんかしない。」と思いました。

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第四話 ラーメン

今年の夏休みにおじいちゃんから聞いた話です。
おじいちゃんがあるラーメン屋に行った時のことです。
ラーメンを一杯食べたのですがとてもおいしかったので、
「ラーメンをもう一つちょうだい。」と、たのみました。
ところが、お店の人は、
「ラーメンはもうありません。」と、答えました。
おじいちゃんは、ラーメンがまだたなの上にあるのが見えたものですから、
「そこにまだたくさんあるじゃないか。作ってよ。」と、言ったのです。
ところが、お店の人は、
「このラーメンはだめです。出せません。」と答えました。
おじいちゃんは、
「どうしてだめなんだ。」と、少しおこってたずねたそうです。
すると、お店の人はびっくりすることをいったそうです。
「このラーメンは明日の分です。これが食べたいのなら、明日またこの店におこしください。」と。
この話にぼくはジーンとしました。自慢のおいしいラーメンを毎日、一日でも長く、できるだけ多くのお客さんに食べてもらいたいというお店の願いを感じました。
それから、おじいちゃんはその店によく訪れるようになったそうです。ぼくもそんなお店に行きたいなあと思いました。

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第五話 受験

ぼくの一番上のお兄ちゃんは受験勉強をがんばっていました。お兄ちゃんはちょっと頭がよくて、じゅくに行ったりして、いつも勉強していました。夜もおそくまで勉強していました。お出かけに行くときも、お兄ちゃんだけ家で勉強していました。ぼくはお兄ちゃんの一生けん命のがんばりをすごいと思いました。
いよいよ受験が近くなると一週間くらいはよりがんばって勉強していました。
受験の日、お兄ちゃんはドキドキしていました。ぼくも「受かるのかな。」と心配でした。
でも、見事、○○高校に合格しました。家族みんなで喜びました。本当によかったと思いました。そして、その日、みんなでごちそうを食べに行きました。
「よかった。」

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第六話 マラソン

ぼくの住んでいる山島地区では夏に社会体育大会があります。
ぼくは今年三キロメートルのマラソンを走ることにしました。
マラソンがスタートして、最初は町のみんなといっしょに走りました。途中でその中の一年生が急にペースをあげたので、ぼくもついて行きました。一年生がペースを落として歩いてしまったけど、ぼくはそのままがんばって走りました。
ゴールが近くなってテントの近くに来ると、町の人たちが大きな声で応援してくれたので最後までがんばることができました。
ゴールした後、いっしょに走ったお父さんや町の人たちに「よくがんばった」とほめられてほんとうにうれしかったです。

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第七話 雲

今日、バスの窓から空をながめていました。空には飛行機雲が見えました。その飛行機雲を見て思い出したことがあります。
おじいちゃんがなくなった時、すごく晴れていて病院の窓から飛行機雲が見えました。そのころ小さかった私は、「なぜ飛行機から雲が出るのか」と疑問に思っていました。
今、飛行機雲を見ながら、天国に行ったおじいちゃんは、私がかわいがっていてなくなった犬のチビと、いろんな話をしながら遊んでいるのかなあと思いました。
私は、大事にしてくれたおじいちゃんに感謝して、元気にすごしたいなあと思いました。いつか、天国でおじいちゃんに会えるのを楽しみにして。

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第八話 友達

体育の時間にドッチボールをしていた時のことです。ボールに当たりそうになり後ろを向いた時、だれかの足にひっかかって転びました。その時、左手の薬指をひねってしまいました。
保健室で包帯を巻いてもらっていた時、友達が何人もやってきて、「だいじょうぶ?」と、声をかけてくれました。
その時、ジーンときて友達ってとっても大事だあと思いました。

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第九話 さいふ

東京へ家族で旅行に行った時、さいふをなくした。
お母さんに知られたらおこられると思って、ぼくは一人で一生けん命さがした。
おこられるという気持ちで必死だった。ところが、とうとうお母さんにばれてしまった。どれだけおこられるか涙が出そうになった。
ところが、「もうなくさないんだぞ。」って、やさしく言ってくれた。
そのとき、とってもあったかい気持ちになった。

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第十話 みかん

学校からの帰り道、今平町のお家の庭にみかんのたくさんなっている木があります。教頭先生のお家でおじいちゃんがお世話をしています。
みずほの友達から聞いたのですが、前は子ども達がこっそりとそのみかんをとって食べていたそうです。
ある時おじいちゃんに見つかってしまい、みんなは、
「やばい、しかられる。」と、思って大変あせったそうです。
ところがおじいちゃんは、おこるどころかニコニコわらって、
「どうしてだまってとるがや。そんなことすると、『どろぼう』やぞ。ここで、みかんがほしいがなら、『じいちゃん、みかんちょうだい。』とじいちゃんにちゃんと言うげんぞ。たくさんあるしとってやる。ちゃんと言うげんぞ。」と話してくれたそうです。
それからは、おじいちゃんにちゃんとたのむようになり、だまってとらなくなったそうです
きのう、ぼくもおじいちゃんにみかんをとってもらいました。
「松南小学校のみんなはちゃんとお願いして、お礼も言えるいい子たちばかりやな。」と、ほめてもらいました。そして、今年のみかんは皮がうすくて、とってもおいしかったです。おじいちゃん、ありがとう。

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