河内小(感性のびのび 心があたたまる話集)

ページ番号1002145  更新日 2022年2月8日

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第一話 「思いやりと行動」

中学年の男子が階段をおりる際、バランスを崩し足の指を負傷してしまいました。病院にて診断の結果、足指の骨折が判明し、二週間の松葉杖生活を余儀なくされました。次の日、保護者が学校へ送ってくると、玄関先で、それを中学生の男子数人が見つけるいなや、スーッと近づいて来て、
「どうしたんや。だいじょうぶか。」
「おれ、おんぶしてあげる。」
「ランドセル、おれ持つ。」
「ほんなら、杖、おれ持つ。」
と、けっしてわざとらしくなく、ごく自然な行動として協力し合い、教室まで送り届けてくれたのでした。それからは、毎日のように教室までサポートしてくれる姿が続いていました。
本校は、小中併設校で日常的に小学生と中学生がふれ合う機会がある中で、お互いを思いやる心が自然と芽生える素地があるとはいえ、今回は特に、下の者に対してのいたわりの気持ちそれを素直に行動に表すことの素晴らしさに、温かくてさわやかな気持ちにさせられました。

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第二話 「雨の日の傘」

地域の防犯・安全の要となって活動して下さっている駐在所の巡査さん。地域警ら、地域個別訪問活動も重要な日常業務です。時には、雨の中、バイクによる地域警らや訪問活動になることもあります。四年生男子が、ちょうど学校から帰ってきた玄関先に駐在さんのバイクが雨に当たっているのが目に入りました。その子は駐在さんのために自分の傘をバイクの座席の上にかざし、個別訪問に来ていた駐在さんが用事が終わって家から出てくるまで待ち続けていました。駐在さんがバイクのところに戻ってくると少年が座席を傘でぬれないようにしてくれていた姿にびっくりし、
「家を訪ねている間ずっと濡れないように傘さしとってくれたんか。ありがと、ありがと。」
心底感心し、感謝の思いを何回も何回も伝えたということでした。
だれに言われるでもなく、自らの思いにより人の立場になって考え、よかれと思ったことを実行に移すことの尊さを教えられました。

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