白峰小(感性のびのび 心があたたまる話集)
第一話 駅伝交流大会に参加
十一月三日、第五回いしかわっ子駅伝交流大会に男女各一チームが参加しました。会場は西部緑地公園陸上競技場で周辺特設周回コースでした。順位はともかく、参加することに意味がありました。
昨年度が初めての参加でした。小規模校で駅伝に参加するのはなかなか難しい面があります。昨年の六年生は男子八名で女子のいない学年でした。男子の参加を呼びかけたところ全員が学童野球に所属し活動的な学年ということもあり参加がスムーズに決まりました。五名の競技者と補欠一名での参加でした。
しかし、今年は去年とは事情が違いました。六年生(男子三名、女子四名)と五年生(男子二名、女子二名)の人数の関係で、五・六年でチームを編成する必要がありました。しかも、運動があまり好きでない児童もいました。参加を呼びかけたところ、児童の話し合いの結果、男女とも参加するということになりました。五名の競技者と補欠一名での参加となるので、男子は四年生の一名が補欠ということになりました。一人一人が考え抜いて決心しました。
駅伝の練習では、体育の時間に長距離走に取り組みましたが、練習の中心は、放課後の走り込みです。担任の先生にも相談しながら,練習内容を決めました。学校の周囲を三周する練習を二週間前から始めました。一人一人が目標タイムを設定して取り組みました。
最初は、ペース配分がわからないため、走り終わってもまだ余裕のある児童や、最後の一周になるとひどくなって歩き始める児童がいました。ペース配分がわかってくると最後まで走ることが出来るようになりました。しかし、走り終わると地面に倒れ込む児童もいて、そばで見ていて心配するくらいでした。時には、下級生も後について走っていました。練習では、練習を重ねるにつれて、タイムも速くなり全員が目標タイムをクリアしました。
本番では、体調の良くない児童もいましたが、男女ともタスキをつなぎゴールしました。全員が一生懸命の走りを見せていました。
そして、「来年も参加しよう。」という五年生の言葉がひびきわたりました。
応援に来られた家庭も含めて、順位よりも『タスキをつないではしることができた』ことを喜んでいました。
第二話 みんなで野球
白峰小学校の児童は、野球が大好きです。
春、運動場の雪が消えると野球が始まり、雪が積もるまで続きます。学校に登校すると、さっそく、運動場で野球が始まります。八人ぐらい集まるとチームに分かれてプレーボールです。後からきた児童は「混ぜて。」と言って入っていきます。全校児童で四十人なので、一年生から六年生までが一緒に遊びます。女子も入っています。
さて、一チーム九人がなかなかそろわないので、特別ルールがあります。キャッチャーは、守備側ではなく攻撃側から出ます。そして、なんと一塁手がいません。打者はゴロを打つと一塁に走りますが、ゴロをキャッチした守備側は、一塁に投げるまねだけをします。そのタイミングで、セーフ、アウトの判定を両チームでします。セーフかアウトか微妙な場合は、じゃんけんをして決めます。
野球の経験のない女子や一年生がボールを打つときは、ピッチャーは打ちやすいボールを投げます。どうにかしてバットを振っているところに当たるように投げています。
雨が降ったり、雪が積もったりしない時は、暑くても寒くても、朝、長休み、昼休み、放課後と毎日楽しそうに野球をしています。
春から、また歓声が聞こえてくるでしょう。
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