北星中(感性のびのび 心があたたまる話集)

ページ番号1002138  更新日 2022年2月8日

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第一話 「強い気持ちと優しい心」

白山市から「『人権』ってなんだろう?」という四つ折りの小紙が学校に届き、中には平成二十一年度全国中学生人権作文コンテスト石川県大会で優秀賞を受賞した作文が載っていました。
その作文を書いたのは本校三年生の吉岡佳子さん(当時二年生)で、夏休みに参加した合宿での出来事にふれ、いじめを見かけたら注意することのできる強い気持ちと、いじめられている側の気持ちを理解することのできる優しい気持ちについて思いを述べています。この作文をもとに、道徳の授業をしました。生徒たちは、吉岡さんのとった行動のすごさや、その行動に込められた思いを想像し、自分自身の経験と重ね合わせることで、いじめについて改めて考えることができたようです。
吉岡さんの作文は、岩島萌絵さん(本校三年、当時二年)の作文「ソフトボール」と併せて、白山市のホームページでも読むことができます。

授業の感想+自分自身の経験を振り返って

  • 私だったら謝ることもできないし、みんなに言うこともできないと思うから、もっと強い気持ちと優しい気持ちを持たないといけないと思いました。
  • 私は自分から友達に謝ろうという勇気がありません。もしかしたらその子と同じように無視されたり、避けられたりするかもしれないと思うと勇気が持てません。でも、吉岡さんの作文を読んで、強い気持ちを持つ心と、避けられている人の立場をよく考える優しい心が大切だとわかりました。
  • 人を避けたりはしないけど、陰で悪口を言ったりしたことがあるから、それを無くしていきたいし、その人を誤解していたりするとすごく後悔すると思うから、人は表面的なところで判断したらダメだとわかった。
  • その人の表面だけ見て、この人はこういう人とかすぐに判断してしまうのはいけないことだなと、この作文を読んで思った。中学生になりたての頃は知らない人ばかりで、その人たちの行動や言動にむっとしたことがあったけど、落ち着いてその人の良いところを見つけていって楽しく過ごしたいなあと思った。
  • 私も人を傷つけたことがあるし、傷つけられたこともあります。吉岡さんは自分がした悪いことを正直に書いていて、それを書くのはとても難しくて大変なことだったと思います。吉岡さんは自分が無視される立場だったら、とちゃんとその子の気持ちを考えることができていたので、とても立派な人だなと思いました。
  • 私はとっても仲良かった友達とけんかしました。そのけんかは一対二のけんかで、謝って仲直りしようと決意しました。けれど私は勇気がなくて謝れませんでした。私は、あの時なぜ謝らなかったのだろうと今思います。私も吉岡さんみたいに強い気持ちと優しい心を持ちたいです。
  • 私はこの話に出てくる人みたいに、緊張すると何もかも全てうまくいかなくなってしまいます。私が五年生の時、何かの発表をして、声が小さくて「聞こえません。」とクラスの人が言いました。それはいつものことだから気にしなかったけど、その後の「誰か通訳して。」という声が聞こえました。私はそう言われるのが本当にとてもいやでした。人の気持ちがわかっていなかったんだと思います。私はこの話を書いた人のように、人の気持ちを考えられる人はとてもいい人だと思います。人の気持ちを読み取るのはとても難しいけれど、理解しようと努力できる人に私もいつかなりたいです。

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第二話 「本当の自由とは」

中学二年生が書いた「本当の自由とは」という主張作文を教材に授業をした。自由という考え方にはいろいろあり、感じる部分は様々である。ある人の意見は自由であるが、周りのことを考えるとそうではない場面がある。本当の自由と自分勝手な行動はどんな違いがあるのかなど身近な場面を通じて考えていって欲しい。

授業のワークシートより

本当の自由と自分勝手な行動。あなたはこれらの違いをどう判断し、どう行動していくべきでしょうか。また、お互いにどう声かけをしていくべきでしょうか。

  • みんなが気持ちよく暮らせるかどうかを考え、人の意見を聞くことも大切だということがわかった。
  • 本当の自由とは、何人かの人だけがいい思いをするのではなく、いくつかの条件に基づいて全員がいい気持ちで生活できることだと思う。
  • 本当の自由を見つけるためには、一人一人が他の人のことを考えいろいろな行動をすることが大切だとわかりました。何をするにしても自分一人ではないということを考えないといけないとわかった。
  • やりたいことを何でもしていいではなく、みんなが気持ちよく過ごせるようにすることが本当の自由だと思う。
  • 本当の自由と、好きなことをする自由と全く違うことがわかりました。私も本当の自由を知りたいです。
  • 今まで私が自由だと思っていたことは、自分勝手な行動かもしれないと分かりました。これからは、周りの人のことを考えて自分勝手な行動と自由を区別していきたいと思います。
  • この作文を読んで、自分自身も間違った行動をしていたなと感じました。改めて本当の自由を理解できたと思います。
  • 本当の自由とは、自分以外の人が存在する限りルールがあり制限が出てくる。それがあるからこそ自由が成り立つと思う。
  • 自分のことだけでなく、相手のことを考えてルールの中で行動することが本当の自由だと思う。

三年生に向けて

運動会も終わり、受験モードに切り替わっていますか?
自分勝手な行動で周りの雰囲気を乱していませんか?
受験は団体戦です。早くに進学先が決まってしまう人、最後の最後まで志望校に向けて頑張る人、様々だと思います。
友達、クラスメイト、そして北星中学校三年生全員のことを考えて行動していって欲しいと思います。
本当の自由とは一人一人の考え方で見つかるものだと思います。さあ、目標に向かって頑張っていきましょう。

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