松任中(感性のびのび 心があたたまる話集)

ページ番号1002141  更新日 2022年2月8日

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第一話 「あたたかい電話」

冬のある日、学校に思いがけなくあたたかい電話がありました。
「あなたの学校の生徒に助けてもらいました。近くの大型店舗の駐車場で車椅子の人が車の雪を降ろしていたところ、松中の男子生徒に『手伝いますか』と声をかけてもらいました。一度は断ったのですが、しばらくするとまたやってきて『手伝います。』とその生徒は言いました。それがうれしく、車の雪降ろしを手伝ってもらいました。」
電話の主は心から感謝しているようでした。

後に学校で事情を聞くと、その生徒はこんなことを話しました。
「以前、学校で『障害者に学ぶ』という人権講演会がありました。その時、友だちが車椅子の人に『僕たちでできることはありますか。』と質問しました。その車椅子の人は『助けて欲しいと言ったときは助けて欲しい。』と言われました。ぜひ自分も心がけようと思っていました。」

後日行われた卒業式の際、校長先生が式辞の中でこの話を紹介しました。その生徒の表情は輝いて見えました。

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第二話 「ボランティア活動で得た絆」

私は、今年の夏に中学校に入って初めて親子ボランティア活動に参加しました。当日はじっとしているだけでも汗が出るほど、とても暑い中草むしりの作業に取り組みました。グラウンドには根が太い草がたくさん生えていて抜くのが大変でした。途中で嫌になり、もうやめようかと思いましたが、私のそばで汗を流しながら一生懸命草むしりをしている母の姿に心を打たれ、もう一度頑張ろうと思いました。約二時間ほど草むしりをし、グラウンドの草はほどんどなくなりました。最後まであきらめずに頑張ってよかったと思え、達成感を味わうことができました。
私と母はお互いに忙しく一緒に共同作業をする機会があまりありません。そんな中、今回の親子ボランティア活動を通して、学校をきれいにするというお互いに同じ目標をもち、その目標に向かって取り組み、母と一緒に汗を流した体験が、私にとってかけがえのない時間となりました。この経験によって母との絆がさらに深まったと感じています。普段何気なく行っているいろいろな活動でも、気持ちを一つにして取り組めば親子の絆を深められると思いました。今後も母と一緒にたくさんのボランティア活動に参加し、絆をさらに深めていきたいと思っています。
このような機会をつくって下さり本当にありがとうございました。またこのような機会があったら、ぜひ参加していきたいです。

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