小原村検地打渡状

ページ番号1009681  更新日 2024年4月2日

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白山市指定有形文化財 古文書
小原村検地打渡状(おはらむらけんちうちわたしじょう)

〔所在地〕白山市西新町168番地1 白山市立博物館
〔所有者〕鶴来日吉町町内会
〔員数〕1通
〔材質・形状〕紙本、軸装
〔本紙寸法〕縦35.0cm、横55.6cm
〔年代〕元和2年(1616)
〔指定日〕昭和58年3月11日

小原村検地打渡状の写真

この文書は、加賀藩が、小原村(のち石切小原村、現白山市鶴来日吉町)領の検地を実施し、村高を記して渡した書状です。検地とは土地の境界を確定し、その面積から村高(収穫量)を算出するもので、年貢を徴収するための基礎資料となります。元和2年(1616)12月12日付で、検地奉行6名から小原村に通知した内容は、川・道・塚部分を差し引いた村高120.546石で、このうち、小原村が藩御用の石材を切り出していたことから、作業地である石切屋敷8.125石分は差し引くとしているほか、5.05石分は荒地であることが記されています。加賀藩で行われた本格的な検地は、加賀国では元和2年が最初であり、そのことを示す数少ない史料として貴重です。
翻刻文は以下の通りです。

加州石川郡小原村御検地之事
 合百弐拾石五斗四升六合 田畠屋敷共
 此内 八石壱斗弐升五合 石切屋敷引
 五石五升 荒
右江川道塚除之打渡所如件
元和弐年十二月十二日
 奥野紀伊守(花押)
 千福権介(花押)
 瀧左源太(花押)
 野村左馬允(花押)
 菊池大学(花押)
 坂田源兵衛(花押)

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