舟岡山開墾裁許書

ページ番号1009573  更新日 2023年2月2日

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白山市指定有形文化財 古文書
舟岡山開墾裁許書(ふなおかやまかいこんさいきょしょ)

〔所在地〕白山市西新町168番地1 白山市立博物館
〔所有者〕白山市
〔員数〕1通
〔材質・形状〕檀紙、軸装
〔寸法〕縦32.8cm、横68.1cm
〔年代〕元禄8年(1695)
〔指定日〕昭和63年3月12日

舟岡山開墾裁許書の写真

この文書は、加賀藩が、八幡村(現白山市八幡町)領の開墾願いを許可し、年貢の徴収についての取り決めを示した証文です。元禄8年(1695)5月1日付で、農事を司る改作奉行9名(うち1名は加賀藩預かり地であった飛騨高山へ出張中)から釼村(現白山市鶴来地区)の百姓2名に宛てたものです。元禄8年から2ヶ年は無税、3・4年目は作柄を見て定めた免(税率)で半納、5年目から定額の免で年貢を収納するとしています。八幡村領の内とあるのは船岡山を指しており、かつて船岡山城が築かれていた土地です。城郭の主要部分を除いた土地を、60石分の畑地として開墾したいという元禄5年(1692)の記録があることから、その願いに対する証文であることがわかります。船岡山の開墾はこの後も拡大していきますが、この文書は過程を示す最も初期の史料として貴重です。
翻刻文は以下の通りです。

石川郡八幡村領之内ニ而、高六拾石新開可仕旨、兼而望置通申付候条、
元禄八年より弐ヶ年作取、三年・四年ハ検地之上見図免にて半納所、至五年目可本納所者也

元禄八年五月朔日 毛利又太夫(花押)
 福嶋浅右衛門(花押)
 脇田知右衛門(花押)
 中村四兵衛(花押)
 堀孫左衛門(花押)
 中村助左衛門(花押)
 根来九兵衛(花押)
 佐藤仲左衛門(花押)
 飛州在番坂井忠左衛門

 石川郡釼村与兵衛・同村小左衛門


 

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