尾添の獅子舞

ページ番号1002365  更新日 2022年2月15日

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写真:一人棒

白山市指定無形民俗文化財(民俗芸能)
尾添の獅子舞(おぞうのししまい)

〔所在地〕白山市尾添
〔指定日〕昭和47年8月31日


写真:薙刀の演舞

尾添の獅子舞は、集落の鎮守である加宝神社の秋祭りにあわせて9月中旬に開催される民俗芸能です。
建仁年間(西暦1201〜4)に、この地に住み着いた平家の落人が、村人に教えたのが始まりで、当時は獅子頭の代わりに箕を合わせて代用したとも、手製の獅子頭を用いたとも言われています。
明治の初めには、羽咋から出稼ぎに来ていたコバヘギ職人が、作業のかたわら、能登地方の獅子舞を教えたといいます。大正9年(1920年)の大火にともない、旧鶴来町月橋の大工・大滝初次が、焼失した集落復興のために数年間滞在していた際に、金沢の町田半兵衛から伝授されたという加賀の殺し獅子を熱心に教えたと伝えられています。
そのため、能登の舞獅子と加賀の殺し獅子、双方の影響を受けた現在のスタイルになったようです。
獅子頭は重さ15キロある雄獅子で、蚊帳と呼ばれる胴体は全長8メートルもあります。
獅子に立ち向かい成敗する演舞者を舞い子と呼び、舞い子は棒か薙刀を得物とします。薙刀の演舞は一人で行いますが、棒の演舞は一人で獅子に立ち向かう一人棒と、二人で行う二人棒があり、いずれも演舞時間の長い型と短い型があって、それぞれの型により頭持ちの舞いも変化します。
太鼓や笛でお囃子を担当する人々は、蚊帳の中で演奏していたことからハラワタ連中と呼ばれ、道中囃子と舞囃子の二種を演奏します。
また、獅子舞のほかにツクリモノが出され、クモスケと呼ばれるこっけいな格好をした道化者が、演舞者のまねをしたり邪魔をしたりして興をそえます。

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