白峰の放楽相撲(天領相撲)

ページ番号1002361  更新日 2022年2月15日

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写真:実施風景

白山市指定無形民俗文化財(風俗慣習)
白峰の放楽相撲(天領相撲)(しらみねのほうらくずもう てんりょうずもう)

〔所在地〕白山市白峰
〔指定日〕平成27年4月22日


写真:大関戦勝者による御幣振り

白峰の放楽相撲(天領相撲)は、白峰・八坂神社の秋祭りに伴い、毎年9月第2土曜日に境内において行われる奉納相撲です。もともと「法楽」とは、神仏に手向ける行事を意味しますが、この地域では「放楽」の字を用いています。
かつては「牛首の大相撲」とよばれ、期日も9月13日のボンマツリに催され、加賀は鶴来方面から、越前は勝山・大野からも多数集まってにぎわったといいます。
その起源については、古記録などがないためはっきりとはしませんが、藤の森のしこ名を持つ織田平右エ門が、明治32年(1899)能美江沼郡の相撲前頭取連中より相撲興行の免許を受けた証状が残されており、少なくとも110年以上の歴史を持つことがわかっています。
相撲に使用される土俵は、四本柱に格天井で紙垂を垂らし、絞り幕を回し囲い、竹御幣を柱に飾るなど非常に壮麗で、天領の主邑だったためだともいわれてます。
行司は経験を積んだ者が「木村」「式守」を名乗り、実力のある力士は「藤の森」「松ヶ崎」「細柳」「岩の森」「春風」「大野森」などしこ名を持つことが許され、「名取り」と呼ばれています。特に相撲頭取の免許を許された「藤の森」を襲名する者は、代々力士の取りまとめ役兼興行責任者となっています。
力士は東西に別れ、ちらし相撲、役相撲などを行います。役相撲では、勝者が御幣振りなどを行い、盛大に開かれています。
保護団体である「白峰相撲協会」は、力士、行司で組織され、勧進元である白峰青年団と連携をはかりながら、放楽相撲の運営及び存続に努めています。
白山市内では元来、平野部では虫送り行事にあわせ、山間部では秋祭りにあわせて相撲が盛んに行われていた土地柄でしたが、現在、成人が参加する草相撲が継続実施されているのはここ白峰のみであり、民俗学的にも貴重であるいえます。

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