長基 健治(ながもと けんじ)

ページ番号1002806  更新日 2022年2月8日

印刷大きな文字で印刷

写真:長基健治、フタカミザクラ

長基健治は明治31(1889)年、富山県上市町の土肥家に生まれました。明治薬学校(現明治薬科大学)を卒業し、呉(くれ)海軍病院に勤務しました。大正7(1918)年12月、鶴来の長基孝太郎の長女三枝と結婚し、長基姓となりました。のち、薬剤師として鶴来のコメヤ薬局の経営者となり、薬局経営のかたわら、「桜」に関するあらゆる資料、文献を収集ました。金沢市泉ヶ丘地内に「百桜園(ひゃくおうえん)」を設け、桜木を五十数種やツバキ、薬草を植えました。全国的な桜の研究家として知られ、高岡市の二上山(ふたかみやま)公園に咲く「フタカミザクラ」などの新種の発見や兼六園の先代「ケンロクキザクラ」の蘇生(そせい)など研究者として貢献しました。また、鶴来では県立樹木公園の約150種に及ぶ桜の植樹や白山青年の家の桜並木、古宮公園の桜並木の植樹の世話をしました。長基家は、鶴来俳壇「高根社(たかねしゃ)」の祖、碓井梅嶺(ばいれい)(1800〜1868)を排出しており、健治氏も「梅恁(ばいにん)」との号し高根社の俳人として俳句にもたけました。このほか、郷土史家としても地域づくりの貢献し、鶴来町文化財保護審議会会長や鶴来町立博物館協議会委員を務めました。

より良いホームページにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページは役に立ちましたか。

このページに関するお問い合わせ

観光文化スポーツ部文化課
〒924-8688 白山市倉光二丁目1番地
電話:076-274-9573
ファクス:076-274-9546
観光文化スポーツ部文化課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。