絹本墨書 飛州十景図画賛 二木長嘯筆千代尼賛

ページ番号1002331  更新日 2022年2月15日

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写真:千代尼の前詞

白山市指定有形文化財(書跡)
絹本墨書 飛州十景図画賛 二木長嘯筆千代尼賛(けんぽんぼくしょ ひしゅうじゅっけいずがさん にきちょうしょうひつちよにさん)

〔所在地〕白山市殿町57-1白山市立千代女の里俳句館
〔指定日〕平成27年4月22日

写真:位山の暮雪 暮の雪や山ちかうなり遠うなり

この作品は明和元年(1764)10月、千代尼に親炙した飛騨の俳人・細江千尺(ほそえちせき)が、わずか十歳の二木長嘯(にきちょうしょう)に飛騨の風景画(飛州十景)を描かせ、千代尼のもとに送って賛を乞い、翌二年(1765)の春、63歳の千代尼が句をしたためて飛騨へ送り返したものです。
千尺が序文を、千代尼が前詞と発句を、画は長嘯、跋文は江戸の著名俳人である雪中庵(せっちゅうあん)・大島蓼太(おおしまりょうた)がそれぞれしたためています。

写真:雪中庵大島蓼太の跋文

序文では千尺が、俳人千代尼をほめ讃えるとともに、幼いながらも非凡な長嘯が飛騨の名所を描いたこと、千代尼に賛を乞うにいたった経緯を書き記しています。
続いて、千代尼がその依頼に応じてふつつかなれども、と前書きしたうえで、長嘯の十景図にそれぞれ発句をしたためています。
最後に、蓼太が前三者の制作により出来上がったこの作品について賛辞を贈ってあとがきを終えています。
このように千代尼の作品のなかでも、成立の経緯が作品自体から理解できるものは、たいへん珍しく、筆致や落款はもとより、飛騨の俳人・墨客との交流を知ることができる俳文学史的にも貴重な資料であり、有形文化財として非常に価値が高く、その保存を図ることが必要です。

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