白山のごっつぉ食べまっし!! 白山ねぎ
1月のお題は「白山ねぎ」
白山ねぎ
1月のお題は「白山ねぎ」です。
白山ねぎは、市農林水産物ブランドに認定されており、市内全域で栽培されていますが、主にJA松任管内とJA白山管内の蝶屋地区で栽培されています。
生産について
JA松任白ねぎ部会は平成21年に発足し、現在32戸の農家で構成されています。
今回は白ねぎ部会の一員である株式会社ヤマジマのねぎ栽培管理担当者、小泉和(こいずみわたる)さんにお話しを伺いました。


株式会社ヤマジマは平成14年に、生産者の高齢化と後継者不足から、JA松任の助成を受けて山島地区の全農家が参加し、営農をサポートするために設立されました。
最初は80アール程度から始めたねぎ生産も、平成22年頃から生産の拡大を行ってきて、今では3ヘクタールと4倍近くなっています。
将来的には10ヘクタールまで栽培面積を増やしたいとの思いもあるようです。
ねぎの種蒔きは2月上旬です。
ある程度大きくなった4~5月に圃場に畝を立てて定植します。
それからはねぎが大きくなるたびに“土寄せ”を行い、ねぎの青い部分に土をかけていきます。
こうすることで、ねぎの土の下部分はお日様の光が当たらず、白い部分が増えてきます。
土寄せを行っている時期は、雑草も生えやすい時期なので除草や病害虫の確認も併せて行っています。


そして8月上旬から収穫を始めていきます。
株式会社ヤマジマでは、12月末までで収穫を終えるように計画を立てています。
これは雪が積もって収穫が困難になる前に、収穫を終えようとの考えによります。
実際には、全ての収穫を終えられないので、1月中旬ぐらいまで出荷が続きますが、量はかなり少なくなります。
美味しい白山ねぎを作るために
美味しい白山ねぎを作るための努力は、小まめにねぎのお世話をすることです。
雑草も小さいうちに取り除けば除草剤の必要もありません。
病害虫被害が発生しても、初期段階なら農薬使用も最小限に抑えることができます。
当たり前のことをしているのですが、当たり前のことをするのが大変なんです。
それを実践することで、皆さんに美味しい白山ねぎを提供することができるのです。
また、関東方面のねぎ産地に比べると土壌が粘土質なことから、ねぎがまっすぐに育ちにくいのですが、育ちにくさが甘みや栄養をぎゅっと凝縮させているようです。
実際に白山ねぎはその甘さに定評があります。
収穫風景
ねぎの収穫は機械での収穫と人の手による収穫の二種類があり、その時々の状況により判断していきます。


機械収穫でのメリットは効率です。
機械操作員1人と補助1人の2人で作業ができます。
デメリットとして、どうしても人の手に比べると作業が雑になるので、時として商品であるねぎに傷がつくこともあります。
なので、使用するのは好天が続いて土壌が乾いているときになります。
また、高額な機械の購入費やメンテナンス費用が掛かることから、気軽に導入するというわけにはいきません。
それ以外の時は人の手による収穫となります。
メリットは収穫作業が丁寧になるので、綺麗な商品を出荷できます。
デメリットは効率が悪く、多くの人が必要になります。


取材当日の朝9時過ぎ、空模様は悪くなかったのですがとにかく寒い、気温は1度でした。
前日まで天候が悪かったこともあり、圃場はぐちゃぐちゃです。
機械での収穫は当然できないので、全て手作業での収穫です。
一本ずつ丁寧に抜いて、不要な外葉を剥いでいきます。
剥いだ外葉は、通路部分に落としていくことで、若干歩きやすくなります。。
ねぎがある程度の量になると、運搬しやすいように網でくるんで縛っていきます。
なるほど、ねぎを網でくるむことで商品を傷めずに運びやすくなります。


これをコンテナに詰めて出荷作業場へ運び込みます。
出荷作業
持ち込まれたねぎは収穫時にある程度不要な皮を剥いて搬入しているので、まず根部分を基準として、葉先を切って規定の長さにそろえられます。
そして不要な薄皮を圧搾空気で吹き飛ばしていきます。


この後機械で自動的に大きさごとに仕分けされ、規格ごとにまとめられていきます。
大きさはM~2Lまでありますが、売れ筋はLサイズになります。
また、曲がり具合や葉の本数により「秀」と「優」に分けられます。


規格ごとに束ねる本数が決まっているので、結束テープで留めて出荷用の箱に入れられていきます。


作業を行っている建物は前面を開放していますが、結構目が辛くなります。
ねぎ一本一本はそれほどでもないのですが、さすがに大量に集まると玉ねぎほどではないですが、ちょっと涙ぐむぐらいの辛さがあります。
この後JA松任の選果場に持ち込まれ、他の部員のねぎと共に出荷されていきます。
出荷と販売
出荷先は主に関西方面で全体の2/3程度になります。
残りの1/3程度は金沢の市場へ出荷されていきます。
あれ、地元は?と思いますよね。
実は白山市内では多くの人がねぎを栽培しています。
品質もほとんど変わりなく、美味しいねぎが作られているので、市内の直売所にはたくさんのねぎが持ち込まれています。
そんな場所に白ねぎ部会が大量のねぎを持ち込んでも、混乱を招くだけになってしまうので、部会ではあえて県外や金沢の市場へ出荷を行っています。
白ねぎ部会が作ったねぎではないですが、地元の直売所で売られているねぎもたっぷり愛情をこめらているので、とってもおいしいんです。
是非地元の直売所で白山のねぎをお買い求めください。


白山ねぎを出荷する箱には「白山ねぎ」と大きく書かれていますが、実際にお店に並ぶねぎ本体には、「石川白ねぎ」としか表記されていません。
そして近隣のスーパーでは「石川白ねぎ」と書かれたねぎが沢山店頭に並んでいます。
石川県が発表している「2015年農林業センサス結果の概要(確定値)」(平成27年2月1日現在)によると、ねぎの県内栽培面積は全体で7,278アールで、栽培面積順で七尾市(1,656アール)、小松市(1,156アール)、白山市(1,151アール)となっていることから、見ただけでは白山市産とは判断できませんが、実は結構地元で作られたねぎを食べているのではないでしょうか!?
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白山ねぎを使ったレシピ紹介
それでは、白山ねぎを使った料理を紹介します。
- 白山たたき丼
- 里芋の白山ポタージュ
- ねぎ入り卵焼き各種
- ねぎせんべい
このページは、地元CATV局の株式会社あさがおテレビの協力で作成しております。
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