白山のごっつぉ食べまっし!! 松任梨

ページ番号1005111  更新日 2022年2月8日

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白山のごっつぉ食べまっし!!

9月のお題は「松任梨」

写真:松任梨

松任梨

9月のお題は「松任梨」です。
今回はJA松任梨部会の部会長の南憲一さん(寄新保町)の梨園にお邪魔しました。

写真:南憲一さん
あさがおテレビの取材を受ける南さん
写真:梨園
梨園の風景

梨部会では三水とよばれる「新水」「幸水」「豊水」の三種類の梨を8月上旬から9月下旬まで出荷しています。
ただ今年は平年より気温が高かったこともあり、少し早く7月下旬から出荷が始まっています。
白山市農林水産物ブランドに認定している「松任梨」は、特定の品種を指しているわけではなく、梨部会の生産する三水の総称となっています。
三種類の梨は一斉に出荷されるわけではなく、新水、幸水、豊水と順に出荷されていきます。それぞれ味と食感に違いがあり一概にどの品種が美味しいとは言えませんが、全国的に「幸水」の甘みと食感、水気の多さが好まれているようです。
JA松任の直売所「JAグリーン松任まいどさん市場」で店頭に並ぶその時々の「松任梨」はいつも評判良く、飛ぶように売れていきます。美味しいですから、お遣い物にも重宝されています。

美味しい梨を作るために

JA松任梨部会では、生産者全員が「エコファーマー」の認定を県から受けています。
エコファーマーは環境にやさしい農業生産を行っているということです。
化学肥料を控えて有機肥料を使ったり、農薬の使用量を減らしたりと環境に対する負荷を減らす努力を続けています。
ちなみにここで使われている有機肥料は、市内の酪農家から出た糞尿を原料とする有機肥料を使っているとのことです。
また、自然の恩恵として朝方に白山方面から吹いてくる「おろし」と呼ばれる風は温度が低く、昼夜の温度差が大きくなるという立地条件のよさもあり、甘く美味しい梨を得られます。
しかし、ただ待つだけで美味しい梨が収穫できるわけではありません。
美味しいものを作るためには日々の努力が必要なのは梨でも変わりません。
美味しい梨を得るためには1年を通しての地道な作業があります。
春先に梨の花が咲き始めると受粉作業を行います。
そして摘果。受粉させたからといって全てを実らせることはありません。
実の数が多すぎれば実は小さくなり、味も薄味になってしまいます。
一つの実には30枚の葉っぱが必要といわれているので、適切な数に実を取り除きます。
これらの作業と並行して下草の処理が続きます。
品種によっては実が日焼けしないように袋をかぶせることもします。

写真:袋をかぶせた梨1
品種によって実に袋を被せます
写真:袋をかぶせた梨2
一つずつ丁寧に袋を被せます

梨の木の枝は棚に這わして枝の高さを調節しています。
収穫の際は棚で枝の高さが調節されているので、実に手が届かないということはありませんが、ずっと腕を上げて見上げながらの作業になるので大変きつい仕事です。
また人によっては棚の高さが足りず中腰になることもあり、さらにきつい場合もあります。

写真:収穫の様子1
籠を首から下げて収穫します
写真:収穫の様子2
ずっと上を見ながらの作業は大変です
写真:実った梨
棚に枝を這わしているので、同じ高さに実がなります

南さんの梨園では15品種ほどの木があり、そのうちの12品種ほどが出荷されているそうです。
出荷は7月下旬~12月下旬までとなります。
収穫が終わると施肥や剪定が行われます。
その年に伸びた枝の中からどの枝を残すのか、不要な枝はどれなのか、その判断が翌年に大きく影響します。
剪定は年間を通じての作業の中で最も重要な作業となります。
剪定と梨棚へ枝を這わす作業は翌年の開化間際まで行われます。
県内では白山市の他に、金沢市と加賀市でも多くの梨が生産されています。
正直、他市の梨との品質に明確な差は見出せませんが、JA松任梨部会では少しでも美味しい梨が採れるように日々努力を続けています。

三水に追熟はない

三水は「追熟」といわれる、日にちを経るごとに甘みが増すということがないため、収穫後は速やかに食べた方がいいです。
少し冷やして食べるシャキシャキの梨は夏の暑い時期には最高の一品です。
ただ、三水以外の梨では追熟のある品種もあるそうなので、確認が必要です。

その他の梨

梨部会として出荷している「松任梨」の他にも部会員の皆さんはいろんな品種を栽培しています。
梨には「赤梨」といわれる豊水や幸水等と、「青梨」といわれる二十世紀等があります。
9月から12月末まではいろんな品種の梨が「まいどさん市場」に出荷されています。
日本の「赤梨」「青梨」の他にもラ・フランス等の「洋梨」も出荷されるので、小まめにお店をのぞいてみるのも面白いのではないでしょうか。

加賀しずく

石川県農林総合研究センターが16年の歳月をかけて育成した新しいなしの品種で、今年(平成28年)公募により名称が決まりました。
県内では白山市の他、金沢市、加賀市で栽培されています。
特徴として

  • 酸味が少なく優しい上品な甘さ。食感が滑らかでジューシー
  • 1個あたりの重さが600gと比較的大玉(※幸水は400g、豊水400~500g程度)
  • 収穫時期は9月上旬から中旬

となっています。

今はまだ木も若く、あまり実を付けていないので試験的に生産されている状態ですが、来年ぐらいから少しずつ出荷が始まるのではないかとのことです。

写真:梨の木
この木はやっと3年、今からです
写真:梨
収穫時はもっとボコボコになるそうです
写真:3品種
左から、幸水、加賀しずく、豊水
写真:梨の断面
見た目も味も大きく違いますが、それぞれ美味しいですよ!

松任梨を食べられる地産地消推奨店は下記です。

写真:ピッツェリア デ・ジョイ 八ツ矢店 外観

写真:ピザ1

写真:ピザ2

写真:ピザ3

松任梨を使ったレシピ紹介

それでは、梨を使った料理を紹介します。

  • 梨パイ
  • 文句ナシ丼
  • 鶏のから揚げ松任梨ソース
  • 松任梨スープ
  • 松任梨ケーキ
  • 松任梨のサラダ(コチュジャンソース和え)

写真:文句ナシ丼

写真:鶏のから揚げ松任梨ソース

写真:梨パイ

写真:松任梨のサラダ(コチュジャンソース和え)


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