人日の節句と健恋う会
健恋う会・人日の節句
白山市食生活改善推進協議会
平成31年1月6日(日曜日)白山市福祉ふれあいセンターで、白山市食生活改善推進協議会による「健恋う会・人日の節句」が開催されました。
つい忘れがちな先人の知恵である「伝統食・行事食や旬な食材」を見直し、現代社会の食生活を見つめ直す機会になればと、「健恋う会・人日の節句」の行事を通して、昔の生活の知恵や古き良きものにもふれていただきたく掲載しましたので、是非ともご覧ください。
1 健恋う会
2 「人日の節句」のメニュー
この日「おもてなし」されたお料理のメニューです。
「季節の旬のもの」をお使いいただくことが一番大切です。
七草粥(1人分)
材料
- 春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ) 適量
- お米 1/3カップ
- 水 お米の6倍
- 塩 少々
作り方
- お米を洗ってざるに上げ、30分くらい置く。
- 七草を熱湯で手早くゆで、細かく刻む。
- お米と水を鍋に入れて、火にかける。
沸騰したら弱火にし、30分~1時間煮る。 - 鍋に2.の七草を加え、塩少々で味を調える。
黒豆煮(黒豆300gのレシピ)
材料
- 黒豆 300g
- 水 1300ml
- 砂糖 230g
- 塩 小さじ1/2
- しょうゆ 大さじ1
作り方
- 鍋に水、砂糖、塩、しょうゆを入れ、強火で煮る。(味付けは好みにより加減してください)沸騰したら火を止めて、約50~60℃まで冷まし、軽く水洗いした豆を加えます。
- 豆が空気に触れないようにラップなどで煮汁の表面を覆い、3~5時間ほど置いて豆に味を含ませる。
- ラップを取り除き、煮汁は捨てずに落し蓋をして、アクを取りながら弱火~中火(豆が激しく踊らない程度に)煮ます。その間、豆が煮汁から出ないように差し水を行います。
- 豆が芯まで柔らかく煮えたのを確認してから火を止めて冷まします。
(豆は熱いので火傷に注意してください)その後、煮汁ごと密封容器に移し冷蔵庫で一日置くと味がなじんで色艶も良くなります。(豆が煮汁から出ないようにしましょう)
紅白なます(4人分)
材料
- 大根 300g
- 人参 適量
- *酢 大さじ1、2/3
- *塩 小さじ1/3
- *砂糖 大さじ2
- *みりん 小さじ2
- 柚子の皮 少々
作り方
- 大根、人参はそれぞれ千切りにする。
- 1.に塩をふり、全体にまぶす。しんなりしたらサッと洗って水気をよく絞る。
- *の調味料をよく混ぜ合わせ、大根と人参をあえて5~6分置く。
- 器に盛り、ゆずの皮の千切りをのせる。
田作り(4人分)
材料
- 田作り 30g
- みりん 大さじ3
- しょうゆ 大さじ2
- 砂糖 大さじ2
- いりごま(白) 適量
作り方
- 鍋にみりん、しょうゆを入れ砂糖をお好みで加えて甘辛い味に調え、火にかけ、箸でかき混ぜ、少し粘り気を感じたら火を止めておきます。
- 別鍋で田作りを入れ、弱火で充分に炒ります。少し焦げても良いので、カラカラになるまでよく炒っておきます。(ポキッと折れるほど)
- 1.の煮詰めた調味料に2.の炒った田作りを加え、平均にからめます。
- いりごまをふりかけ混ぜます。
えびす
材料
- 棒寒天 1本
- 水 550cc
- 砂糖 50g
- しょうゆ 大さじ1
- 卵 1個
- 塩 小さじ1/4
- 生姜 1かけ
作り方
- 棒寒天はよく洗ってから、水につけて柔らかくし、小さくちぎって水気を絞る。
生姜はすりおろして、汁を絞っておく。 - 鍋に分量の水を入れ、1.の寒天を入れてかき混ぜ、しばらくつけておく。
- 鍋に火をかけ、沸騰してきたら弱火にして5分煮て溶かす。
- 砂糖、塩、しょうゆで味付けして、溶きほぐしておいた卵を細く流しいれる。
卵がやや固まったらしょうが汁を入れ、ひと混ぜして火から下ろす。 - 4.の鍋を水につけて粗熱をとり、流し箱に入れて冷やし固める。
- 固まったら型から取り出し、好みの大きさや形に切る。
棒寒天の代わりに、粉寒天4gを利用してもOK
3 人日の節句
1 人日の節句の歴史
1月7日は「人日」の節句ともいわれています。「人日」とは「人の日」、中国は前漢の時代、1月7日に人を持って吉凶を占ったと言います。ここから、「人の日」には邪気を払うために、七草に入った粥を食べ、1年の無事を祝ったのだろうとも言われています。
正月7日(昔は正月初子の日)の粥にも七草を入れる風習は平安時代に野から摘んできた若菜を粥に加えて祝った行事から一般に広く知られ、今日もなお親しまれています。
加賀地方でも白山の清流に育まれ、大地に根を下ろし寒さにもめげずに育った七草の若菜粥は現在にも伝承されています。この習慣は年の初めに食してその年を元気に過ごそうというものです。
2 七草の種類
七草の種類は、昔は地方で違いがありましたが、いつしか統一され、鎌倉時代に「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草」という和歌で歌われた7種類が全国に定着していきました。
それぞれ名や形から縁起物とされ、尊ばれていました。
種類 | 意味 | 効用 |
---|---|---|
セリ | 競りに勝つ | 精神安定と食欲増進 |
ナズナ (ペンペン草) |
なでて汚れを除く | 消化機能を整える |
ゴギョウ (ハハコ草) |
仏体 | 咳止め |
ハコベラ | 繁栄が蔓延る | 胃炎・胃弱や歯槽膿漏の予防 |
ホトケノザ (タピラコ) |
仏の安座 | 打撲・筋肉や骨の痛みに効く |
スズナ(カブ) | 神を呼ぶ鈴 | 胃を丈夫にし消化を助ける |
スズシロ | 汚れのない清白を表す | 胃を丈夫にし消化を助ける |
(「人日の節句と健恋う会」の資料より)
主催:白山市食生活改善推進協議会
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