役割が偏らないために。(男女共同参画×防災)vol.8
非常時では、性別による役割分担の偏りがより顕著になる。
現在、育児・介護・看護といった仕事は、家庭であっても職業であっても多くの担い手が女性です。これは、「誰かの世話をするのは女性である」という性別による役割分担意識からくるもので、日常生活のいろいろな場面に影響を与えます。
例えば、災害時に簡易トイレを使うことになった場合、その後始末を誰がするか想像したことはありますか。
非常時では、性別による役割分担の偏りが、より顕著になって現れると言われています。身の回りの世話を女性が全て背負わされることも少なくありません。一方で、避難所の運営や救助活動などを不眠不休で強いられる男性もいます。
だからこそ、日ごろから「自分のことは自分でする」「性別にこだわらずみんなで協力する」といった意識づくりが大切です。
防災士アドバイス
自分の命は自分で守る。その命は家族、友人を守ることになります。
(松任まちづくり協議会防災啓発チラシより全文掲載)
「在宅避難のトイレの使い方」
コンパクトな簡易トイレも流通していますが、体型に合わなかったり、低く感じて使い慣れなかったりという方も多いようです。在宅避難の場合、自宅のトイレを活用しましょう。
まずは便器の中に一般的なゴミ袋などを入れて水栓とします。さらにゴミ袋をかぶせて便座を下ろします。便座の上にポリ袋を固定し、その中に吸収してくれるものを入れて用を足します。使用後はポリ袋を取り出し、しっかり口を絞って一時保管をします。次回用にポリ袋と吸収材をセットしておきましょう。
吸収させる材料は、古新聞・ペット用トイレシート・猫のトイレ砂・大人用尿とりパッド等を活用してください。災害用トイレの凝固剤も売られています。目安として、大人ひとり一日6から7回×一週間分と計算して準備しておきましょう。災害時、時間の経過とともにゴミの収集が始まれば「一般ごみ」として出せます。それまでは換気の出来るところに保管しましょう。水分をとるのを我慢すると健康を害するおそれがあります。しっかりと水分をとりながら過ごすようにしましょう。
防災士 南都代子(県男女共同参画推進員)
ちょこっと情報:便利な「水のう」について
トイレ、ふろ場の排水口などの逆流防止、家の中への浸水防止など、「土のう」がない場合でも、家にあるもので「水のう」を作れば代替品として活用できます。家庭用ごみ袋(45リットル程度)を二重にし、中に半分程度の水を入れます。袋の空気を抜いて口を結んで完成です。ホースがあれば、作りたい場所で作ることもでき、持ち運ぶ手間も省けます。
便器の中の水栓にも「水のう」を使います。その場合は、水のうが流れて排水管を詰まらせてしまわないように、結んだ口の部分を外に出し、便器に粘着テープなどで固定します。
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