千代女紙芝居ページ10

ページ番号1002787  更新日 2022年2月8日

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イラスト:加賀の千代女紙芝居ページ10

スッ・スッ・スーッ、スッ・スッ・スッ
千代は五十二才になりました。

千代は、この年の冬、髪の毛をそり、尼さんになりました。

そして、これまでの長い髪を思い出しながら、俳句をつくったのです。

「髪を結う手の隙あけて炬燵かな」

この俳句は「尼になって髪を手入れすることもないので、こたつにあたりながら、これからも俳句を勉強したいのです。」という気持ちを詠んだものです。

千代が尼さんになってから九年がたったある日、すばらしい事件がおこりました。

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