千代女紙芝居ページ4
千代 「お父さん、今日遊んどる時ね、雁が飛んどったよ。くの字みたいな形でいっぱい飛んどったよ」
父 「ほうか。ああ、もう初雁の季節やなあ。」
ふっと千代の口から雁を見ていたときに浮かんだ言葉が出てきました。
千代 「初雁や ならべて聞くは 惜しいこと」
母 「千代、それ俳句やがいね。うまいもんやねー。」
父 「ほお、うまいもんやな。雁はみんなで一緒になって鳴くもんやしなー。」
お父さんとお母さんはびっくりしました。
それからというもの、千代はいろんな俳句をつくり、お父さんお母さんを何度も驚かせたのでした。
ある晩のこと。お父さんとお母さんは千代がねむりについたころ、ふたりで千代のことについて話をしました。
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