千代女紙芝居ページ7

ページ番号1002784  更新日 2022年2月8日

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イラスト:加賀の千代女紙芝居ページ7

千代が十七才のある夏の日、日本一の俳句の先生、松尾芭蕉のお弟子さんで、各務支考(かがみしこう)さんという人が千代の家にやってきました。

各務支考 「じゃあ、千代さん、いなづま・かきつばたという言葉を使って俳句をつくってみてください。」

千代 「いなづま・・・、かきつばた・・・。うーん・・・」

各務支考 「千代さん、俳句は自分の感じたことを素直に詠んだらいいんですよ。」

千代 「素直に…。そうだ!」

千代 「稲妻の裾をぬらすや水の上」
「行春の尾やそのままにかきつばた」

各務支考 「うーん。二つともにすばらしい出来ですね。」

各務先生は千代の俳句の才能にとても驚きました。

そしてそのことは、たちまち日本中に広まり、千代をはとても有名になりました。

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