平成20年度入選作文(ジュニア部門2)「きせきの子」
第24回暁烏敏賞ジュニア部門入選作文(小学生部門)
- 作文題名 きせきの子
- 氏名 宇都宮 実優
- 住所 福井県越前市在住
- 学年 越前市立武生南小学校 2年
わたしは、きせきの子とよばれています。なぜかと言うと、おかあさんは赤ちゃんが、なかなかできないとおいしゃさんに言われていたのに、わたしがうまれてきたからです。だから、わたしは一人っ子です。
わたしが、
「おとうとか、いもうとがほしい。」
と言ったら、おかあさんが、
「おかあさんのおなかがあんぽんたんで、赤ちゃんつくってあげられなくて、ごめんね。」
と言いました。わたしは、おかあさんがさみしそうなので、
「へんなこと言ってごめんなさい。おかあさんをこまらせてごめんなさい。」
となきました。おかあさんは、なかなか赤ちゃんができないとわかっていたのに、赤ちゃんを生んでと言ってしまったからです。
わたしは、もうおかあさんをこまらせないでおこうと思いました。
ある日、おかあさんと二人でおさんぽをしていたら、きんじょのおばちゃんに、
「みゆうちゃんは一人っ子か。おとうとかいもうとがほしいやろう。」
と言われました。わたしは、もうおかあさんをこまらせたくないと思っていたので、
「おとうとも、いもうともいらない。」
と言いました。なのに、おばちゃんは、また、こんなことを言ってきました。
「おかあさん、みゆうちゃんがね、きょうだいほしいって言ってるよ。」
わたしは、なきながら、おこって、
「赤ちゃんいらないんやって。」
と言いました。おばちゃんが二かいも同じことをきいてきて、いっしょにいたおかあさんが、さみしい気もちになっていると思ったので、おこって言いました。
おばちゃんは、おかあさんに話をきいて、
「よけいなことを言ってごめんね。」
と言ってさって行きました。
おさんぽのかえりに、おかあさんが、
「ありがとう。」
と言いながら、みちに止まって、ギュウッと、だっこをしてくれました。わたしは、おかあさんに、ギュウッをしてもらってうれしかったです。
ほんとうは、いもうとがほしいけど、おかあさんが好きだから、今は、がまんしています。
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