移住者の声Vol.19 宮嶋 哲平さん、宮嶋 里美さん

ページ番号1009855  更新日 2023年3月10日

印刷大きな文字で印刷

福井・関東・東京の暮らしを経て白山市へIターン


福井県出身・東京から白山市へIターン
栃木県出身・東京から白山市へUターン
鶴来地域在住
(2023年2月17日 取材)


宮嶋 哲平(みやじま てっぺい)さん 福井県越前市出身
宮嶋 里美(みやじま さとみ)さん 栃木県出身

 

東京都内の会社に勤務
2022年3月 白山市に移住

移住を考えたきっかけは?

里美さん:リモートで仕事ができるようになったことがきっかけです。東京には20年ほど住んでいたのですが、もともとずっと住むつもりはなく、子どもが小学生になるタイミングで移住したいと考えていました。コロナ禍ということもあり、仕事がリモートでできるようになったことが移住の決め手になりました。

写真:宮嶋夫婦

白山市を移住先に選んだ理由は?

里美さん:実は、もともと白山市という地域を知りませんでした。金沢近郊で土地を探していたときに白山市を知りました。一番は土地の値段です。金沢市からすぐ近くなのに土地の値段が全然違います。子どもの医療費の18歳未満が無料というのも魅力的でした。何より、白山市では移住相談をしたときに親身になって話を聞いてくれたことが嬉しかったです。他の市町でももちろん移住者の対応に慣れているところはありましたが、白山市は、「東京ではどんな感じでしたか」と逆に事情を聞いてくれたり、質問したこと以上に親切に詳しく教えてくれたり、温かみを感じました。実際に移住してみても、そのイメージは崩れていません。

哲平さん:大型でまとまった土地を探していたので、ちょうどいい場所に分譲地が出たのも決め手になりました。結果、周りの住民はスタートラインが一緒で、よくあるご近所トラブルもありませんし、同年代の世帯が多くて子どもも周りに多く、とても良かったと思っています。

移住するタイミングで新築を建てることはハードルが高かったのでは?

里美さん:家を建てるのは移住する時の条件でした。子どもに転校をさせたくなかったので、とりあえず住んでから居住先を変える、ということはしたくありませんでした。

写真:鶴来こびとづかん
鶴来で「こびとづかん」と一緒に

移住する前に白山市には何度訪れましたか?

里美さん:2回です。東京に住んでいたので、距離的に近くなかったですし、世間的にも移動を自粛する風潮だったため、何度も訪問することはできませんでした。その代わり、ILACの相談員や白山市の職員の方にたくさんお話を聞かせていただきました。市の職員の方には市内の様子や移住先付近をオンライン中継してもらい、すごく助かりました。写真よりも映像で見るほうが断然イメージが湧きますね。

哲平さん:家についてはハウスメーカーの人と相談しながら決めることができました。ちょうどコロナが流行っていた時期だったので、移住窓口や市役所、ハウスメーカーもリモートの対応に慣れていたのが良かったです。

移住する際、不安だったことはありますか?

里美さん:馴染んでいけるかが一番不安でした。親戚や知り合いがいるわけではなかったので。言葉が違うのも気になりました。実際に住んでみても、やはり方言は違うなぁと感じます。自分が話していると、綺麗な言葉で喋っているね、と言われましたし、年配の方と喋ると何を話しているかわからないこともありました。地元の方と話すとき、自分が石川の方言じゃないことを恥ずかしく思います。その点、子どもは馴染むのが早くて、もう石川のイントネーションが混じってきています。

写真:鶴来のほうらい祭り
鶴来のほうらい祭り

冬の雪道の暮らしはいかがですか?

里美さん:雪の運転はやはり恐いですね。

哲平さん:融雪装置は越前市と比べると少ないです。越前市は細い道も融雪装置がついていますが、白山市だとついていないところが多いように感じます。

里美さん:融雪装置の水が噴水みたいに上がるのに感動しました。旦那と私でも感覚の違いがあって、「北陸だとこんなもんだよ」というものも私にとっては珍しかったりします。ただ、天気については、石川に来る前にいろんな人から、「曇天が多い」とか「雪が大変」と散々言われていたので、事前に身構えていたところはあり、思っていたほどではないな、という印象です。

石川に来てびっくりしたのが、虹が頻繁に出ることです。東京ではもっと珍しいものだったのですが、ここでは見る頻度が多く感じます。また、山に近いからか天気の移り変わりも早く、晴れ、雨、曇り、雷など、一日にいろんな天候が見られるのも面白いと感じます。

スキー場でソリで遊ぶ子供たち

白山市に移住してギャップに感じたことはなんですか?

哲平さん:福井に住んでいたので、イメージが思っていたのと違うということは特にありませんでした。

里美さん:びっくりしたのは、石川線の電車の揺れです。初めて乗ったとき、揺れがすごくて、アトラクションかと思いました。東京では電車がそんなに揺れることはありません。子どもたちは全然気にしていませんでしたが。途中の駅から乗車しようとすると切符を購入するところもありませんし、ICカードにも対応していないし、乗り方には戸惑いました。バスの本数の少なさも、事前に知っていても、住んでみると改めて実感しました。あと、意外と分かっていなかったのが、テレビの局数の少なさです。

哲平さん:福井よりは多いですが、東京と比べると少ないですね。最近はテレビを見ることも少なくなっていますが、人によってはけっこう困る人もいるかもしれません。

「食」に関することでギャップに感じたことはありますか?

里美さん:出前が来ないということを白山市に移住してから知って、けっこうショックを受けました。東京にいた時は週に1、2回くらいで利用していたので。東京では頼めば公園にも届けてくれていました。

出前がない代わりに、スーパーのお惣菜が安くて美味しくて種類が多いことに驚きました。お米も美味しいです。今まで買わなかったものも買うようになりました。お魚の種類もとても多く、知らない名前の魚や食べ方のわからない魚など、新鮮な魚がたくさん並んでいてわくわくしました。カニの解禁日にお客さんが沢山カニを買っているのも面白かったです。

哲平さん:東京はスーパーにあれほどカニは並ばないですね。

里美さん:スーパーで定期的にアイスが半額だということにもびっくりしました。冷凍食品も頻繁に割引になりますね。スイーツのお店は都会とそんなに大差ないと思いましたが、石川県は和菓子屋さんが多いと感じます。あと、ソフトクリーム屋さんが多いです。東京にはジェラート屋は多いですが、ソフトクリームはあまりないので嬉しいです。

都会と比べて虫は多いですか?

里美さん:白山市に来て初めてゲジゲジという虫を知りました。白山市のエリアによっても違うと思いますが、やはり自然が近いと虫も現れますね。最近だと、車にカエルが乗っていることもありました。ただ、以前住んでいたところも自然があるところだったので、家で虫を見ることもありましたし、蝉がうるさくて苦労することもあったので、虫はわりと身近な存在でした。むしろ以前よりも悩みは少ないかもしれません。子どもも以前は嫌だと言っていましたが、だんだん慣れてきたようです。少し山に行けばクワガタやカブトムシが捕れるとのことで、遊びに行ってみるのもいいかもしれません。

写真:川で遊ぶ子供たち

休日はどのように過ごしていますか。

里美さん:以前は子どもを自転車に乗せて公園などで遊んでいましたが、ここは公園も少ないですし、自転車専用の道路が少ないので、初めは遊びに行く場所に悩みました。

哲平さん:大型ショッピングセンターに行くことが多いです。子どもが遊ぶ場所もありますし、お昼を食べる場所もあるので、とても便利です。

里美さん:動物園にも行きました。石川にいると、どこも人が少なくて良いですね。東京では時間をずらしてお昼を食べたりしていましたが、ここでは何も気にしなくて良いです。人込みとか、「待つ」というストレスが減りました。

白山ひめ神社の初詣
白山比咩神社の初詣

移住を検討している人にアドバイスをお願いします

里美さん:悩みがあったら、まずは窓口に相談するのが良いと思います。土地勘もなく、自分の力だけでは決められなかったことも多くありましたが、市役所やILACの方などに聞いたらなんでも教えてくださるので、気になったことはぜひ聞いてみるのが一番です。移住してからも話を聞いてもらえて、気にかけてくれてありがたかったです。

哲平さん:移住先で、趣味ができる場所や好きなお店がどこにあるかなどのチェックは必要ですね。白山市で新築場所を決めるときに、「金沢に行きやすいか」という点も人によっては重要になります。事前にシミュレーションができると良いと思います。

里美さん:白山市に移住して1年が経ちますが、スキー場に30分で行けるのは感動しましたし、金沢まで行くにしても車があれば全然遠いと感じません。白山市は、東京と比べて雲が近くて、空が広いです。綺麗な雪山や朝の爽やかな景色も大好きです。自然に近い生活ができて、心が豊かになった気がします。

(取材日:2023年2月19日)

より良いホームページにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページは役に立ちましたか。

このページに関するお問い合わせ

企画振興部定住推進室
〒924-8688 白山市倉光二丁目1番地
電話:076-274-9503 ファクス:076-274-9518
企画振興部定住推進室へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。