移住者の声Vol.18.2 波佐谷 信道さん、波佐谷 阿弥子さん
2022年4月に「瀬波カフェ」 オープン!
東京~京都から地元白山市へUターン
九州~京都の暮らしを経て白山市へIターン
(2022年5月13日 取材)
2022年4月に「SENAMI cafe」がオープンしました!
波佐谷 信道(はさたに のぶみち)さん 石川県白山市出身
波佐谷 阿弥子(はさたに あやこ)さん 九州出身
2019年 白山市に定住
完成までの改修で一番大変だったことは何ですか?
信道さん:壁塗りが一番大変でした。慣れているわけではないし、体力も必要でした。
阿弥子さん:雪かきが想像以上に大変でした。雪をよかしても、次の日にはまた埋まっているんです。屋根雪と地面の雪がくっついて壁になっていました。
信道さん:地元の方が水を流れるようにしてくれたおかげで雪かきが楽になり、とても助けられました。
改修でこだわったポイントを教えてください。
信道さん:家の素材を生かすことです。広い空間と太い梁をそのまま残して、趣のあるインテリアで店内を飾り、趣のある雰囲気になっています。
阿弥子さん:飾りすぎないように、シンプルなもので飾り付けをしました。なるべく家の造りの良さを見てもらいたいと思っています。
さらに改修をする予定はありますか?
信道さん:まだまだ手を加えたいところはあります。まずは、外壁の側面が空き家のときのままなので、カフェ仕様にしなければいけないと思っているところです。また、キッズスペースも作りたいと思っているのですが、まだ手を付けれていないので、仕事の都合を見ながら少しずつ理想の形に近付けていきたいです。
お店をオープンするにあたって大変だったことは何ですか?
信道さん:いざ開店しようとすると、足りないものがあることに気付きました。やりながらじゃないとわからなかったりすることがけっこうありましたね。例えば、看板とか。お店を開店させることに必死で、看板を設置していなかったんです。最初は外観だけだと何をやっているお店かわからない状態でお店を開いていました。地元の方がいろいろとアドバイスをしてくださり、お店らしい風貌になりました。
阿弥子さん:虫がたくさん出ることはわかっていたのですが、やはり大変ですね。私自身が生活する上ではだいぶ慣れることができましたが、飲食店では清潔な状態を保つ必要があるので、網戸などをつけて対策をしています。
お客さんの反応はいかがですか?
阿弥子さん:店内が広いことにびっくりされたり、空き家の内装や雰囲気を気に入ってくださったりしています。ご高齢の方などには「懐かしい雰囲気や~」とお声がけされることもありました。私たちにとっては昔ながらの雰囲気が新鮮に感じられますが、お客さんにとっては昔を思い出す空間なのかもしれません。
信道さん:自然が近くにあることに癒されるという声を耳にします。山に囲まれた地域なので、店内から緑が見えますし、鳥のさえずりや瀬波川のせせらぎもよく聞こえるので、すぐそばに自然があることがまちなかの人からすると新鮮なようです。たくさんの方に、身近に自然を感じながら、カフェでくつろいでもらいたいと思っています。
カフェにはどんな方が訪れますか?
信道さん:地元の方も訪れますし、遠方からも訪れます。白山里という温泉施設が近くにあるのでついでに寄ってくださったり、瀬波の山に登る方やキャンプをする方がよく来られたりしています。若い方も来られて、「お洒落だ」「落ち着く」といって喜んでくださっています。ご家族でゆっくりくつろいだり、ふらっと立ち寄っていいただける場所ですので、もっとPRをして、いろんな方に訪れていただきたいです。
今後の目標について教えてください。
阿弥子さん:地域の特産品を使って体験教室などができたらいいなと思っています。
信道さん:将来的に、カフェの場所を提供することを考えています。カフェとしてだけでなく、個展や写真展、ヨガのスタジオ、撮影場所としてなど、様々な利用の仕方があるはずです。周りの景色も含めてとても素敵な場所なので、利用価値を作っていけたらと思っています。
移住を検討する人、開業する人に向けてアドバイスをお願いします。
信道さん:実際に移住をしてみて、ネット環境さえ整っていれば、まちなかでなくても十分仕事ができるということが分かりました。ネットが普及したおかげで低コストでビジネスをすることが可能になったと思います。山ろくの物件だと賃貸料もほとんどかからず、実際のところ管理費だけで十分です。
阿弥子さん:開業には行動力も必要かもしれません。私たちはこの地域でお店を開くという話が出たとき、すぐに地域の方に直接お話を伺いに赴き、早々に開店の流れになりました。思い立ってもなかなか行動できないこともあると思いますが、自分たちにはそういった戸惑いはありませんでした。
信道さん:地域の協力を得られることも重要だと思います。どこで、どんなふうにお店を開いたら良いか、自分たちだけでは分からないので地元の方の意見はとても頼りになります。開業することに対して、受け入れ態勢の整っている地域だとより良いと思います。瀬波の地域の方には大変良くしていただいて、地元の方のお力添えがあったからこそ開店できていると思っています。これからも地域で一緒に頑張っていきたいという気持ちです。
(取材日:2022年5月13日)
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