移住者の声Vol.16 大川 慶さん、大川 幹さん
白山麓の魅力に惹かれ
株式会社ノース白山を設立
「胃腸の健康づくり」をテーマにした
コングロマリット(複合)事業を営む
東京都、大阪府から白山市へIターン
白山ろく地域(河内)在住
(2021年2月10日 取材)
白山麓の魅力に惹かれ
株式会社ノース白山を設立
「胃腸の健康づくり」をテーマにした
コングロマリット(複合)事業を営む
大川 慶(おおかわ・けい)さん 東京都出身
大川 幹(おおかわ・みき)さん 大阪府出身
- 2006年 株式会社リクルート入社、金沢市や富山県で勤務
- 2014年 中宮温泉 白山登山道の整備、セミナーハウスの運営等
- 2017年 株式会社ノース白山設立
- 2018年 1日1組限定のライフスタイルホテル ルヴァン オープン
移住のきっかけは?
大学卒業後に初赴任地となった金沢に住んでいるときに、今の自宅兼本社がある白山麓の土地が気に入りました。学生時代にオーストラリア・パースに留学していた時に見た景色と雰囲気が似ていたこと、正方形の敷地は縁起がよいことなどが決め手になり、即決で購入しました。
Iターンへの不安はありませんでしたか?
特に不安は感じませんでした。学生時代から都会と地方の二拠点居住を考えていたこともあり、移住に対して抵抗がありませんでした。留学経験があるので、距離に対する感覚も柔軟で、金沢から東京まで2時間半で行ける距離はすごく近いと感じています。
実際に住んでみて大変なことはたくさんありましたが、先入観がなかったので構えることなく適応することができたんだと思います。
「ノース白山」について教えてください。
「糀甘酒」や「ソース&ドレッシング」など白山ろくの素材を使用した無添加の食品を製造し、販売しています。石川県の人にとっては馴染みのあるものですが、東京など都心部ではなかなか目にするものではありません。白山の恩恵を直接受けている、水も空気もきれいなこの土地で作ったものを商品にして全国や世界に届けたいと思い、実践しています。今ではフランス有名バレエ団のバレリーナの方にも愛用されています。添加物を入れない本物の発酵食を取り入れて、今と未来の健康づくりをすることが一番。ノース白山の商品は、東京の六本木ヒルズや京都の無印良品など都会の食のセレクトショップなどで取り扱うほか、市内でもカジマートをはじめ、めぐみ白山や道の駅瀬女、よらんかいね市場などで販売しています。
また、1日1組限定でライフスタイルホテル ルヴァンを経営しています。1組限定なので、心からリラックスして頂ける空間でくつろぐことができます。薬膳指導員の資格も夫婦共に保有しており、自社の発酵食品を薬膳の考えに基づいて現代的にアレンジした食事を提供しており、白山ろくの自然の中で、「胃腸の健康づくり」を体感してもらっています。胃腸の健康づくりを意識した食事を体感し、日常生活に取り入れていただくことが理想です。
起業にあたって大変だったことはありますか?
当初ホテルの経営は予定していなかったので、宿泊施設を建ててから旅行業を取得することになり非常に大変でした。旅行業と製造業を夫婦二人で行っているので忙しいですが、宿泊でご利用されるお客様はもちろん、商品の販売ではネットを通じてお客様の声を直接聞くことができるので励みになります。白山の恩恵を受けたものを、現代の食事に合った形で提供するために思考錯誤し、それを食べて美味しかった、体の調子が良くなったというような声を聞くことができると嬉しいですね。夫婦2人だからこそ、白山市の自然環境や自分たちでやっている商売を楽しめていると思います。
実際に白山市に住んでみて
地域の行事や集落のしきたりは、都会にはなかったものです。地域にもよると思いますが、近所とのかかわり方が今まで住んでいたところとは違うなと思いました。
また、もともと河内には夏季など住みやすい時期にだけ来ていたので、通年住んだときに冬の雪の量にはびっくりしました。そして、湿度が非常に高いことにも驚きました。洗濯物がなかなか乾かず、最初はどうして乾かないのか分かりませんでした(笑)。雪が降ったら早めに行動するなど、北陸の人は、冬の暮らしなど環境に対応した生活スタイルをしている印象を受けました。
白山市の気に入っているところはありますか?
温泉が好きなので、リフレッシュをするためによく行きます。すぐ近くにも温泉があり、嬉しいです。白山市には、山奥の中宮から、海に近い松任まで温泉があり、いろんな温泉を楽しむことができます。また、夏のアカショウビンや冬のツグミなどの野鳥も庭にやってくるなど、四季を通じて様々な発見があることも楽しみの一つです。
移住を考えている方に一言
移住に対しては、新しいことにチャレンジする前向きな気持ちが大事かもしれません。チャレンジャーだからこそ色々な仕事を経験しましたし、人との出会いがありました。
(取材日:2021年1月15日)
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