移住者の声Vol.9 大石 旭さん

ページ番号1002943  更新日 2022年2月8日

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白山のふもと、鶴来へIターン。
古くからのまちなみが残る通りにベーカリーをオープン。

金沢市から白山市へIターン
鶴来地域在住
※現在、ベーカリーは閉店しています。
(2017年8月31日 取材)

写真:大石 旭さん

白山のふもと、鶴来へIターン。
古くからのまちなみが残る通りにベーカリーをオープン。


大石 旭(おおいし・あきら)さん 神戸市出身

  • 1994年 大学進学を機に、石川へ
  • 2000年 電気工事会社勤務を経て、金沢市のベーカリーでパン作りを学ぶ
  • 2003年 独立の準備のため、白山市に移住
  • 2004年 鶴来地区に「あさひ屋ベーカリー」オープン

写真:あさひ屋ベーカリー店内

白山市を初めて訪れたのはいつですか?

金沢大学の学生時代に白山室堂(山小屋)でアルバイトをしていたので、そのときが初めてです。なので「白山市=白山」のイメージが強いですね。

その頃から鶴来にもよく遊びに来ていました。老舗が立ち並んでいて、まち並みがどこか懐かしいというか。ほっとするような、落ち着けるところだなあと思っていましたね。

写真:まち並み
鶴来地区は古くから白山比め神社の門前町として栄えていました

パンの道に進もうと思ったきっかけは?

きっかけは、ベーカリーでのアルバイトです。

もともと神戸の実家は電器屋で、後を継ぐために電気工事会社に就職したんです。ところが、大工さんの仕事を見たり、お話を聞いたりしているうちに、自分もものづくりがしたいと思うようになってきて…

そこで、会社を退職し、大工の技術を学ぶ専門学校に行くための資金を貯めようとベーカリーでアルバイトを始めたんですが、今度はいつの間にかパン作りに夢中になって(笑)…もともとパンが好きでしたし、働くうちに、自分でもお店を持ちたいなと思うようになりました。

それから3年半修行させてもらって、独立したんです。

写真:店内で陳列する大石さん

白山市にお店を開いた理由は?また、実際にお店を開いてみて(住んでみて)の感想は?

“独立して店を出すなら、鶴来で”と決めていました。白山ろくもいいな…とも思ったんですが、商売をするなら人口規模的にもこの辺りかなと。ほかにパン屋さんもなかったですしね。

実際に店を構えてみると、地元のお客さんだけでなく、白山比咩神社の参拝に来た人や、秋は白山白川郷ホワイトロードへドライブに行く人、冬は白山ろくのスキー場へスキーに行く人が帰りに立ち寄ってくれたりして、ありがたいです。

でも、最初はなかなかうまくいかなくて…パンが全然売れませんでした。夜になると売れ残ったパンを、つてを頼って売りに行く毎日でしたね(笑)どうやったらもっとおいしいパンが作れるかと試行錯誤しながらやってきて、今はようやく何とかなってきたかな、という感じです。スタッフがアイデアをたくさん出してくれるので、パンの種類もどんどん増えていってます。


写真:パン1

写真:パン2


生活の面で言うと、この辺りはすごく便利ですね。まちがコンパクトに収まっているので、歩いて買い物にも行けるし、病院も近いです。

鶴来地域の方は、みなさん地元愛が強いなと感じています。面倒見がよくて、外から移り住んできた自分たちのことも、何かと気にかけてもらっています。

人と人とのつながりがとっても濃いところです。

写真:大石夫婦
奥様と

白山市の好きなもの・ことを教えてください。

もちろん白山です!僕も妻もアルバイトしてた場所なので、すごく思い入れがあります。白山には豊かな自然が残っていて、様々な種類の高山植物を見ることができるんです。ときには野生動物に遭遇することも…登るたびに違った表情を見せてくれますね。

写真:白山1
季節ごとに違う風景を楽しめる白山

写真:白山2

現在の活動、今後の目標について教えてください。

お店を長く続けていけたらなと思います。鶴来地域には老舗がたくさんあるんですよ、400年続いてる薬屋さんとか。

昔から、この辺りでは白山のおいしい伏流水を使ったお酒、味噌、醤油、酢、糀といった発酵食品の生産が盛んに行われていて、歴史の長いお店が集まっているんです。

なので、うちも負けないように頑張りたいです。400年後にまだお店があったらすごいですよね(笑)

写真:あさひ屋ベーカリー外観

(取材日:2017年8月31日)

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