移住者の声Vol.1 中嶋 謙仁さん

ページ番号1002935  更新日 2022年2月9日

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東京の大手企業をスッパリ辞めて白山市へIターン。
きっかけは、東京の食料自給率に危機感を抱いたことでした。

東京から白山市へIターン
鶴来地域在住
(2016年11月11日 取材)

写真:中嶋 謙仁さん1

東京の大手企業をスッパリ辞めて白山市へIターン。
きっかけは、東京の食料自給率に危機感を抱いたことでした。


中嶋 謙仁(なかじま・のりよし)さん 神戸市出身

写真:中島邸

  • 2008年 東京での多忙なサラリーマン生活を経て、社会起業家を目指し家族3人で白山市へIターン。市内の農業法人等で5年余り勤務後、フリーランスに。
  • 2015年 NPO法人「未来の暮らしデザイン研究所」を設立。
    「地域づくりは人づくりから」をモットーに、子どもたちの社会教育支援活動とコミュニティーデザインを中心に活動中。

写真:中嶋 謙仁さん2

地方への移住(Iターン)を考えたきっかけは?

正直、以前は移住なんて考えてもみませんでした。ただ、子どもができた頃、たまたまニュースで東京の食料自給率が1%だということを聞いてビックリしたんです。低いだろうとは思っていましたが、そこまで低いとは思っていなかったので。その時に、地方の支えがあってこそ東京が成り立っているんだなと思ったことが最初のきっかけです。

地方への漠然とした思いがある中、たまたま電車内の広告で見かけた農業フェアに、冷やかし半分で遊びに行ったところ、白山市の農業法人の担当者からお話を聞くことができ、その時初めて農業法人でも普通のサラリーマンと同じような業務があるということを知りました。そこで、金沢への旅行がてら、その農業法人に立ち寄ったところ、ここでなら一次産業の現状を知ることができると同時に、自分がこれまで培ったスキルも活かすこともでき、地方での生活を始めるにあたってのステップトーンを探していた私にとって都合がよく、お互いにとって発展の可能性もあるかもしれないと感じました。ちょうどその法人が新規事業の展開を考えている時だったこともあって、転職し白山市に来ることになりました。

迷いや不安はなかったのですか?

迷いはありませんでしたが、食べていけるかな…という収入面での不安はありました。普通ならそこで移住をあきらめるんでしょうけど、可処分所得という考え方や、トータルでの生活の質などのバランスを考えるなど、自分はどうやってその不安を解決していこうかと前向きに考えることができました。東京に住み続けるという選択肢が、その時点ですでになかったんだと思います。妻も、もともと地方移住には前向きでした。

現在お住まいのところに居を構えた理由は?地域の気質・雰囲気はいかがですか?

獅子吼の麓のなだらかな田園風景が拡がっている、いわゆる里山エリアで、田舎すぎず、街すぎず…自然環境も豊かでバランスの良い地域です。市中心部や金沢市へは車で20~30分で行けますし、空の玄関口の小松空港へも行きやすい。都市部からでも時間的・距離的ハードルは低いので、ここでならいろいろな発信をしていけると思いました。

地元の人はシャイな人が多いんですけど、こちらから話をすれば、皆さんとても親切にいろいろと助けてくれます。僕たち移住者に対しても、構えずに普通に接してくれますよ。

都会では隣に誰が住んでいるか分からないとか、学校と地域の折り合いが悪かったりだとか、地域のコミュニティが崩壊している感じがありますが、ここでは町内会活動や助け合いの活動も盛んで安心感があります。白山市全体として、子育てをする環境が大都市と比べると充実していると感じます。

写真:中嶋さんご夫婦

イラスト:新幹線
白山市は、県都金沢にほど近く、
関西・関東へのアクセスもいいんです!

お子さまは白山市での暮らしを楽しんでいますか?

満喫しています(笑)。環境やストレスを考えると都会での子育ては考えられません。借りている畑になっている果物を取って食べたり、スキーなんかのレジャーにしても、朝起きて空を見て「あ、今日は天気がいいから行こう。」って感じで出かけても、20~30分で着きます。都会だと前もっていろいろな準備をして、到着まで何時間もかかる一大イベントですけど、ここでは思い立ったらすぐに海でも山でも川でもアウトドアのフィールドに30分もあれば行けるっていうのがいいですよね。

写真:お子さま

写真:奥様とお子さま

写真:ジャムや果物

奥さまも、移住後は家庭菜園をしたり、収穫した果物を使ってジャムを作ったりと、白山市での暮らしを楽しんでおられます

イラスト:スキー
白山市には、子どもも大人も楽しめる
スポットがいっぱい!

移住を考えている人にアドバイスはありますか?

移住って、単に寝に帰る場所を移すんじゃなくて、地域の暮らしや営みに入り込むことだと思うので、自分から地域に溶け込もうとか、その地域での新しい暮らしを楽しもうという積極的な思いを持つことが大切だと思います。

地域の人との絆づくりに、(お金ではなく)ある程度の時間を差し出したり、共同作業に参加したりすることを負担と感じるのではなく、役割を担いながらその地域の一員となり、お互いに持ちつ持たれつの関係性を築いていくその先に、その地域で暮らす心地よさとか安心感があると思います。

僕は1年間借りぐらし(アパート暮らし)をしてから、いろいろな地域のことをそこでできた友人など人に聞いたり、実際に訪ねてみたりしてから場所を決めて家を構えたんですけど、生活はずっと続いていくものなので、まずは気軽にアパートなどに住んでみて、未来のことや自分たちが実現したいライフスタイルをしっかり考えてから住み続ける地域や町を決めるのがいいかなと思います。

写真:ご家族

(取材日:2016年11月11日)

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