旧神輿堂天井画 紙本墨画淡彩板貼竜図
白山市指定有形文化財 絵画
旧神輿堂天井画 紙本墨画淡彩板貼竜図(きゅうみこしどうてんじょうが しほんぼくがいたばりりゅうず)
〔作者〕二階堂萬山
〔所在地〕白山市西新町181番地
〔所有者〕松任金剣宮
〔員数〕一面
〔寸法〕前幅385.5cm、奥行389cm
〔仕様〕和紙8枚合わせ
〔指定日〕平成7年1月13日
作者の二階堂萬山(にかいどうまんざん)は本名を芳田二平といい、文政8年(1825)表具業を営む桶屋仁右衛門の長男として石川郡松任八日市町(現白山市八日市町)に生まれました。安政元年(1854)29歳の頃に京都に遊学して東山義亮に師事し、花鳥画を好んで描いたといわれます。義亮は東山雙林寺の長老で長喜庵と号した南画の大家でした。帰郷後は家業を継ぎ、表具師を本業とするかたわら、画業に励んでいたようです。
また、萬山は卓丈門下の俳人「二階堂竜齊」としても知られており、明治期の松任俳壇史上において金地鴎坡(かなじおうは)らと共に、指導的な役割を担っていました。明治20年(1887)千代尼百回忌で詠まれた彼の作品に
時雨るやうちかけなりの小忌衣
風にのる其聲雁の名残哉
などがあります。
明治40年(1907)10月、83歳にて没しますが、晩年に至るまで筆を執り続けたといいます。
この作品は明治初期頃の作と考えられ、躍動する竜を勇壮な筆法で描き、幻想的な深さのなかに装飾性豊かで芸術性に優れた大作であるといえます。
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