紙本著色 林西寺本白山曼荼羅

ページ番号1002301  更新日 2022年2月15日

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写真:林西寺本白山曼荼羅

白山市指定有形文化財 絵画
紙本著色 林西寺本白山曼荼羅(しほんちゃくしょく りんさいじぼんはくさんまんだら)

〔所在地〕白山市白峰イ68番地
〔所有者〕林西寺
〔員数〕一幅
〔寸法〕縦179cm、横127cm
〔指定日〕平成29年3月17日

この文化財は、白峰の旧風嵐(かざらし)村から市ノ瀬(いちのせ)を経由して白山信仰の聖地である御前峰(ごぜんがみね)、大汝峰(おおなんじがみね)、別山(べつざん)へいたる参詣道を描いた参詣曼荼羅です。
作者は不明ですが、製作年代は絵画の内容から江戸時代中期と推定されます。
画面上方の左側には、御前峰から大汝峰の間までが地獄の空間として描かれ、閻魔大王の前で火の山で火あぶりにされる女人、沸騰する池でゆでられる人が確認できます。
一方、画面右側の御前峰から別山の間を極楽の空間とし、飛雲に乗る白山三尊像や、翠ケ池(みどりがいけ)の前で加持祈祷(かじきとう)する泰澄(たいちょう)、池の中から出現した龍、十一面観音と天女が描かれています。
御前峰から翠ケ池、千蛇ケ池(せんじゃがいけ)を周遊する現在の「お池巡り」の登山コースは、明治維新前まで、「地獄巡り」とされ、江戸時代全国的に流行した「擬死再生(ぎしさいせい)」の習俗が、白山参詣登山にあったことを裏付ける絵画として評価されるほか、旧風嵐村から白山山頂へ至る当時の禅定道ルートがわかる資料としても重要です。

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