銚子・提
白山市指定有形文化財 工芸品
銚子・提(ちょうし ひさげ)
〔所在地〕白山市村井町1番地1
〔所有者〕本村井神社
〔員数〕一対〔品質・形状〕銚子・提ともに銅板打ち出し(鍛造)及び一部溶接、鋲留め、錫鍍金(剥落)
〔銚子彫刻〕全体蹴彫施文、底部は魚子地に牡丹、側部は梅鉢、鶴亀、松竹、注口部は笹、橘、唐草
〔銚子寸法〕全長47.4cm、径16.0cm、高さ12.7cm
〔提彫刻〕全体蹴彫施文、底部は魚子地に牡丹、側部は梅鉢、鶴亀、松竹、注口部は唐草
〔提寸法〕全長22.4cm、径15.5cm、高さ19.8cm
〔指定日〕平成14年5月10日
この銚子と提は、享保年間、徳光村・竹松村・倉部村の海岸沿岸部の新開地(開拓地)完了の労をねぎらい、加賀藩六代藩主前田吉徳(1690~1745)が、十村役としてこの開発にあたった村井村(水内)六左衛門に授与したものであるとの言い伝えが残っています。十村役は他藩でいう大庄屋で、当時六左衛門は中奥組三十数ヶ村を裁許しており、この新開地に村井新村を設立しました。銚子は両口の長柄で、銚子に酒を補充する提とともに、梅鉢などの文様が施されています。市有形文化財に指定されている徳光町八坂神社の銚子・提と形状が酷似しているものの、若干寸法が小ぶりであり、形状や文様に簡略化した傾向がうかがえますが、同様に加賀藩御細工所の制作とみられる貴重な資料です。
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