梵鐘
白山市指定有形文化財 工芸
梵鐘(ぼんしょう)
〔所在地〕白山市辰巳町68番地
〔所有者〕真教寺
〔員数〕一口
〔寸法〕口径77cm、鐘身107cm、笠形8cm、龍頭25cm、口緑8cm
〔年代〕江戸時代前期
〔指定日〕昭和39年9月19日
初代宮崎寒雉(かんち)の鋳造。宮崎家は能登国鳳至郡中居村(現穴水町)の鋳物師で、初代寒雉は通称彦九郎、諱は義一、一艸庵寒雉と号し、加賀藩の御用釜師となって金沢に居住した名工です。茶の湯釜だけでなく梵鐘を手がけたことでも知られています。梵鐘の制作年は不明ですが、刻まれている銘文を他の梵鐘の銘文と比較した結果、延宝元年(1673)まで使われている肩書「鋳師」ではなく「冶工」を用いていること、元禄元年(1688)から見られる「寒雉」銘を用いていないことと、真教寺の寺伝により鐘楼が天和二年(1682)に完成したとあるものの、住職・賢貞が延宝4年(1675)示寂とあることから、延宝2~4年頃のものではないかと推定されます。
銘文(陰刻)の内容は以下の通りです。
諸行無常
是生滅法
生滅滅已
寂滅為楽
南無阿弥陀仏
加洲石河郡中村郷 松任
真教寺住物也
釈 賢貞代
願主 加洲金沢住
和泉屋浄知
冶工同所 宮崎彦九郎義一
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