元亨釈書跋文 附獅子筋

ページ番号1009300  更新日 2023年1月10日

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白山市指定有形文化財 歴史資料
元亨釈書跋文 附獅子筋(げんこうしゃくしょばつぶん つけたりししけん)

〔所在地〕白山市東一番町12番地
〔所有者〕本誓寺
〔員数〕各1巻
〔跋文〕横幀、縦34.5cm、横104.5cm
〔獅子筋〕横幀、縦36cm、横892cm
〔指定日〕平成5年3月30日

元亨釈書跋文の写真
元亨釈書跋文

『元亨釈書』とは、元亨2年(1322)に臨済宗の僧侶・虎関師錬(こかんしれん)が著した日本で最初の仏教通史(全30巻)です。『元亨釈書跋文』は、この大著が出版されるにあたり、出雲国(島根県)安国寺の住持をつとめた一峰通玄(いっぽうつうげん)が永和4年(1378)7月23日に書いたあとがきです。
その内容は、「仏教伝来後、中国では高僧の事績を記した書物が多数あったが、わが国にはそのようなものが無かった。虎関禅師は内外の優れた僧の行跡を調べ上げ30巻にまとめられた。その内容は正確であり、永久に残されるべき著作であった。禅師はこの『元亨釈署』を朝廷に上呈したものの、悲しいことに朝廷では君臣ともにその素晴らしさを理解できず入蔵が許されなかった。禅師没後弟子の龍泉令淬(りょうせんりょうずい)が再度朝廷に上奏し、やっと大蔵経に入蔵することが許されたことは喜ばしい限りであり、高名な禅僧らが偈(詩)を作成しその栄誉を讃えた。令淬の高弟である無比単況(むひたんきょう)がその偈を巻軸にして私の元へ持参したうえで、元亨釈書の跋文を書かせた。」というものです。
『獅子筋』は、この跋文中の巻軸です。高僧たちの偈頌53首が記され、巻末に亡き虎関禅師の供養として捧げるものであると、貞治4年(1365)2月日令淬の記述で締めくくられています。

獅子筋の写真
獅子筋

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