紙本 白山加賀禅定道図
白山市指定有形文化財 絵画
紙本 白山加賀禅定道図(しほんはくさんかがぜんじょうどうず)
〔所在地〕白山市尾添
〔所有者〕個人
〔員数〕二幅
〔寸法〕その1 縦58cm、横78.5cm
その2 縦101.5cm、横81.1cm
〔指定日〕平成29年3月17日
本品は、江戸時代中期の尾添区を起点として加賀禅定道の宿や宮、名勝地を描いたもので、寛政元年(1789)年に描かれた能美市本白山曼荼羅(石川県指定有形文化財)や、その絵解きが付随している那谷寺本白山曼荼羅(小松市那谷寺蔵)の内容と一致し、上記を作成した際の粉本(下書き)とされます。
図その1は、葛籠橋から檜新宮(ひのしんぐう)、天池(あまいけ)、四塚山(よつづかやま)、大汝峰(おおなんじみね)、御前峰(ごぜんがみね)までの宿や宮、名勝地の現状が詳細にスケッチされており、地名が短冊状に囲んだ枠に描かれています。
特徴的なのは、一度絵画等を細い筆で明確に描いた後に向かって左側に、太い線で左へ褶曲(しゅうきょく)する2条の稲穂状の線が描かれていることです。これは、能美市本や那谷寺本と比べると、尾添川と中ノ川となっており、正図を制作する際に絵画の校正をおこなったものと考えられます。
図その2は図その1の参詣ルートと山容を主題として描かれており、山容の各所に正図を描く際に参考とする山の色や線の入れ方、雪渓などの現状が詳細にメモされています。
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