白山市の伝統工芸
白山市は7つの伝統工芸を有し、工芸王国・石川において、金沢市に次いで2番目に伝統工芸の産地が多い市です。伝統工芸は本市の風土と暮らしの中で育まれ、人から人へと受け継がれてきた大切な財産です。本市が誇るこれら7つの伝統工芸について紹介します。
国指定伝統的工芸品
牛首紬
白峰周辺で800年以上昔から作り続けられている牛首紬。玉繭から昔ながらの手法で糸を紡ぎ織りあげられる一反一反は、絹織物と紬織物の両面を併せ持った気品ある風合いです。
加賀繍
加賀繍は明治初期に始まり、呉服刺繍をはじめ、ハンカチや織物に至るまでその美しさを残しています。現在では、家紋や美術刺繍にその技術を施しています。
県指定伝統的工芸品
檜細工
檜細工は軽く、通気性と耐久性があり、山仕事・農作業・日常生活等に愛用されている檜笠をはじめ、一輪挿し、コースター、手提げ籠など木のぬくもりが伝わる手作りの工芸品です。近年ではアクセサリーやマスク入れなど新たな製品も作成しています。
美川仏壇
堅牢で華麗な造りが全国的にも名高い工芸で、その歴史は足利時代までさかのぼり、幾人もの名工も生まれました。時代を経て磨き上げられた高度な技術は、現在も受け継がれています。
希少伝統的工芸品
加賀獅子頭
前田利家の金沢城入場の際、民衆が歓迎の獅子舞を演じて祝ったのが由来とされており、お正月やお祭り飾りとしてはもちろん、魔除厄除として飾られています。
太鼓
石川の太鼓は音が良いことで全国に知られています。江戸時代初期から伝わる技法と霊峰白山を源とする手取川の清流によって鍛えられた皮は、優れた耐久性と美しい音色を生み出します。(画像提供:株式会社浅野太鼓楽器店)
鶴来打刃物
産地の鶴来は、やい刃の剱(つるぎ)と書かれたほど、刃物鍛治が盛んな土地柄でした。現在も注文に応じて、非常に珍しくなった「野鍛治」により打刃物を製造しています。
画像提供:石川県 ※加賀繍、加賀獅子頭、鶴来打刃物の画像
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