アート展－西のぼる先生からのメッセージ

画家　西のぼる先生からのメッセージ　Message by Mr.Noboru Nishi, Painting Artist

環境活動で、ノーベル平和賞を受賞した、ケニアのワンガリー・マータイさんが国連の演説の中で、日本語の〈もったいない〉を世界に広めようと呼びかけたのは記憶に新しい。だが、私はそれを程に大きなうねりになっていないような気がする。相変わらず、地球上のあらゆる領域でスピードや効率を求める勢いが収まっていなからである。
9月下旬になってもまだ真夏のような日が続いている。今夏、ギリシャでは最高気温が48℃を記録したらしい。その一方で、冷夏や豪雨に見舞われた国もあった。日本でも各地で超大型の台風やゲリラ的な雨に多くの方々が被災されている。地球温暖化と関係していることは、ほぼ明らかだと思う。
今年はそれまでの「俳画」から、テーマを地球環境へのメッセージとし「絵画」と「思い」を募集した。
それに応えた7ヶ国8都市から107作品が寄せられた。未来を担う子供達の「清浄無垢」の声に真摯に耳を傾けて貰いたいと思う。　画家　西のぼる

西のぼる先生プロィール　画家

石川県珠洲市生まれ。79年講談社で挿絵画家としてデビュー。93年第2回日本文藝家クラブ大賞。美術部門賞受賞。94年著書「さし絵の周辺」共著「能登の細道」97年珠洲市文化功労賞、99年石川テレビ賞受賞。2001年、「はやぶさ新八御用旅　東海道五十三次」平岩弓枝作、「華栄の丘」宮城谷昌光作の挿絵で、第32回講談社出版文化賞「さしえ賞」を受賞。重厚で明るい独特の作風で、数々の小説の装画、挿絵、装丁を手がける。草鞋之会の一員。