剣崎なんば物語
剣崎なんば保存愛好会では、剣崎なんばの消費と販路拡大につなげるため、カタログ「剣崎なんば物語」を平成22年8月に作成しました。
カタログには、剣崎なんばの歴史、特徴や剣崎なんばを生かした料理レシピも紹介されています。
そのカタログの内容をホームページに掲載しましたので、どうぞご覧ください。
「剣崎なんば保存愛好会」の紹介もご覧ください。
1 剣崎なんばの歴史
石川県下には、剣崎なんば(白山市)と下山田なんば(かほく市)があります。いずれも来歴は不明ですが、剣崎なんばの栽培の歴史は古く、「皇国地誌」(明治9年)に、現在の白山市剣崎町に蕃椒(ばんしょう=とうがらし)が栽培されていたという記述があります。
明治以前から戦前までは、白山市剣崎町のほとんどの農家で栽培されていましたが、戦後になると需要が減り、だんだんと栽培する農家も減っていきました。
しかし、平成に入ってからふたたび栽培を始める農家が増え、産地の復活を目指して活発に活動してきました。
平成21年2月に白山市の地域特産農産物に指定されたことを契機に、平成21年6月には剣崎なんば保存愛好会を設立し、剣崎なんばの保存と生産振興に取り組んでいます。
2 剣崎なんばの特徴
剣崎なんばは、蝋引きしたような艶のある赤色をしています。
さやは、鷹の爪などの普通の唐辛子と比べると、太さは変わりませんが、非常に長く、先が細くとがっているのが特徴です。
長いものでは15cmにもなり、鷹の爪の2倍以上あります。
味は、激辛ですが、後味がほのかに甘く残り、コクがあるのが特徴です。
3 剣崎なんばの機能性
とうがらしには、カプサイシンという辛味成分が含まれています。カプサイシンは、摂取すると発汗作用を促すということが知られています。
剣崎なんばに含まれるカプサイシン量は、日本の一般的なとうがらしである鷹の爪、八房とうがらし、そして、県内にあるかほく市の下山田なんばと比較したところ、八房とうがらしにはかないませんが、剣崎なんばは、鷹の爪、下山田なんばを上まわるカプサイシン量を含んでいることがわかっています。
4 商品ラインナップ
JAグリーン松任まいどさん市場、道の駅めぐみ白山で購入できます。
赤なんば
出荷時期:8月~11月
(剣崎なんば生産組合)
青なんば
出荷時期:7月下旬~11月
(剣崎なんば生産組合)
剣崎なんば 一味とうがらし
出荷時期:9月下旬~12月
(剣崎なんば生産組合)
乾燥なんば
出荷時期:9月上旬~11月
(剣崎なんば生産組合)
つな、魔除け
※乾燥なんばをわらで編んだもの。
出荷時期:9月上旬~11月
(剣崎なんば生産組合)
鉢植え
販売時期:8月~9月
(JA松任青年部林中地区)
※委託生産
なんば味噌
(松任園芸保存協会、JA松任青年部林中地区)
加工品は年間を通して販売しています。
剣崎なんば 葉つくだ煮
(松任園芸保存協会)
加工品は年間を通して販売しています。
5 生産組織の紹介
- 組織名
- 剣崎なんば保存愛好会
- 代表者
- 下村 正耕(しもむら せいこう)剣崎なんば生産組合所属
白山市剣崎町59
076-276-1005 - 構成組織
-
- 剣崎なんば生産組合
代表:下村 正耕
生産者:14名
白山市剣崎町59
076-276-1005 - 松任園芸保存協会
代表:藤 修
生産者:2名
白山市若宮2-131
076-275-2779 - JA松任青年部松南支部林中地区
生産者:15名
白山市安吉町1274-3
076-276-2244 - 鳥越地区剣崎なんば生産グループ
代表:坂本 久治
生産者:2名
白山市下野町イ205
076-254-2358
- 剣崎なんば生産組合
- 組織の目的
- 白山市の地域特産農産物である剣崎なんばの優良系統の保存と栽培技術の継承および地産地消を推進し、地域の伝統野菜の保存、生産振興に寄与することを目的とする。
- 事業内容
-
- 優良系統の選定と保存に関すること。
- 生産振興及び消費拡大に関すること。
6 剣崎なんばレシピ
剣崎なんばを素手で調理すると、皮膚が痛くなるので必ず手袋をしましょう。
剣崎なんばのつくだ煮
材料
- 剣崎なんばの葉 500g
- 剣崎なんばの青なんば 125g
- ざらめ砂糖 100g
- みりん 25cc
- 水あめ 25g
- しょうゆ 250cc
作り方
- なんばの葉と青なんばは、前日から水につけてアク抜きをする。
- 1の水をよくきる。青なんばを2cmの長さに切る。
- 材料をすべて鍋に入れる。最初は強火にして、煮立ったらとろ火にし、焦げないようにしゃもじでかきまぜながら煮込む。
- 汁気がなくなったらできあがり。
保存容器には少し冷めてから入れる。
剣崎なんば味噌
材料
- 剣崎なんばの青なんば 60g
- ざらめ砂糖 120g
- みりん 20cc
- 味噌 200g
作り方
- 青なんばは種ごとみじん切りにする。
フードプロセッサーを使ってもよい。 - 1をフライパンに入れ焦がさないように注意して、鮮やかな青色になるまで弱火でから炒りする。
- 2に砂糖とみりんを加え、砂糖がとけるまで弱火で煮る。
- 3に味噌を少しずつ入れてよく混ぜ、弱火でぐつぐつと煮込む。焦げないようにかきまぜ続けて、つやが出てきたらできあがり。
剣崎なんばのゆずこしょう
材料
- 剣崎なんばの青なんば 150g
- 青柚子(ゴルフボール大) 約4~5個
- 塩※ 大さじ1.5
- ※塩分はお好みで加減して下さい。天然塩を使うと味わい深く仕上がります。
- ※黄柚子と赤なんばでも作れます。
作り方
- 種を取り除いた青なんばを、みじん切りにする。
- 青柚子の皮を、白い部分をあまり入れないようにして薄く削ぎとり、みじん切りにする。(実はしぼってポン酢などに使う。)
- 1をすり鉢に入れてよくすったら、2を入れて一緒にすりつぶす。
- 塩を加えて、よくすり混ぜたらできあがり。好みで青柚子の果汁を少ししぼって混ぜてもよい。
できたゆずこしょうは光が当たると変色するので、透明な容器で保存する場合はアルミホイルなどで覆って下さい。
長く保存したい場合は、小分けして冷凍しましょう。
剣崎なんばのきんぴらごぼう
材料
- ごぼう 200g
- にんじん 100g
- 剣崎なんば(乾燥) 1本
- ごま油 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
- しょうゆ 大さじ2
- 水 大さじ3
作り方
- ごぼうは皮をこそげ、4センチ程度の長さの細切りにする。
- にんじんもごぼうと同じように細切りにする。
- 剣崎なんばを水で戻し、種を取ってから細切りにする。
- 厚手の鍋でごま油を熱し、剣崎なんばから炒める。
- ごぼうとにんじんを加え、油が全体にまわったら水と砂糖、しょうゆを加える。
- 途中ふたをして蒸し煮しながら水気がなくなるまで炒め煮する。
お好みでごまをふって仕上げる。
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