農作物への鳥獣害対策

ページ番号1003154  更新日 2024年9月5日

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農作物への鳥獣害でお困りの方へ

カラスやサル、イノシシによる畑を荒らされる被害が増えてきています。
これらの動物は、学習能力が高く、どんな対策でも効果が長続きすることは期待できません。

しかし、季節に沿った鳥獣対策や、それぞれの習性に基づいた対応は、鳥獣による被害の拡大を防ぐことにつながります。

簡略ではありますが、それぞれの生物の特徴と、農作物への鳥獣害についての対策をご案内いたします。

カラス

カラスの特徴 カラスはこんな生き物です

イラスト:カラス

  • 頭が良い
    余った食べ物を隠す習性があり、100箇所以上の場所に隠してもその場所を覚えています。
  • 目が良い
    人の数倍視力が良く、夜でも見えます。
  • 鼻は悪い
    においに関わる神経系は発達していません。
  • コミュニケーション好き
    鳴き方は30種類以上あり、それで仲間同士のコミュニケーションをとります。
  • 警戒心が強い
    いつもと違う環境(変わった物を置くなど)には2~3日は寄り付きませんが、すぐに慣れます。

カラスの農作物害への対策

ネットなどで囲ってしまわない限り、はじめのうちは効果のあった対策でも、カラスは賢いので、すぐに慣れて効果がなくなってしまいます。
数種類の方法を組み合わせたり、順番に行ったりするなど慣れを生じさせにくくすることも対策のポイントです。

物理的な方法

  • テグス カラスが羽ばたく邪魔になるよう、おおむね1~2メートル間隔、高さ1メートルほどで張り巡らせると効果があります。
  • 防鳥ネット カラスは力が強く、くちばしが鋭いので、網目が10センチ以下の丈夫な網を使いましょう。

追い払う器具を利用する方法

  • 花火、クラッカー 鳥は瞬間的に鳴る音には敏感です。
    何回かカラスに向かってやっていると、その人を見ただけで逃げるようになります。

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サル

サルの特徴 サルはこんな生活をしています

イラスト:サル

  • 頭の良さ
    記憶力、予測する能力、経験を応用する能力がありますが、慣れるには時間がかかり、融通がきかないこともあります。
  • 運動能力が高い
    木から木へと飛び回るなど運動能力は高く、木をつかむ行動が多いため、握力は非常に発達しています。
  • 群れをつくって生活
    10数頭から100頭前後の群れをつくり、日の出から日没までの明るい時間帯に活動します
  • 行動の範囲
    数平方キロから数十平方キロのある程度決まった範囲を、周期的に移動しています。

サルの農作物害への対策

農家の方だけでなく、集落の皆さんも一緒に協力しあい、サルの被害がなくなるように頑張りましょう。

  • 畑の周りの環境を整備しましょう
    畑の周りの草やぶを刈り取り、切れる木を切って見通しをよくした畑には、サルは近づきづらくなります。
  • 柵の設置は作物を植える前にしましょう
    農作物が植えられた状態で柵の設置を行うと、作物を踏まないように気をつけながら作業を行わなければならなくなります。
    作業をスムーズに行うために、作物を植える前に柵を設置しましょう。
  • サル被害に強い植え方をしましょう
    サルが見つけにくく、盗られにくくするために、野菜や果実は畑の内側に植え、外側にはサルの好まないショウガや唐辛子などを植えてみましょう。

※集落の皆さんもご協力下さい。
  • お墓へのお供えものは持ち帰りましょう
    サルはエサと勘違いして食べてしまいます。餌付けをしていることになってしまいますので、お墓参りの後のお供え物は、持ち帰るようにしましょう。
  • バーベキューの残った野菜などを、草むらへ捨てないでください
    サルがエサとして食べてしまい、野菜の味を覚えてしまいます。
    バーベキューなどで出たゴミは持ち帰りましょう。
  • サルにかじられた作物を畑に残しておかないようにしましょう
    残したものを後日食べにきて、他の野菜も被害に遭ってしまいます。

  • 食べない柿も全て収穫しましょう
    柿はサルだけでなく、クマやカラスも人里に呼び寄せてしまいます。
    柿の実は全て収穫しましょう。
  • 稲の収穫後に田んぼを耕しましょう(秋起し)
    稲の収穫の後には二番穂がみのり、それをサルやイノシシは狙って来ます。
    また、秋起しを行うと、雑草を減らしたり、カメムシを減らす効果もあります。
  • サルを見つけたら集落の皆さんと一緒に花火などで追い払いましょう
    サルを追い払うのは、人数が多いほど効果的です。花火の音を近くで聞いたらそこへ行って、近所の人と協力してサルを追い払いましょう。
  • 捨てた白菜・大根の葉をそのまま畑へ残すのはやめましょう
    サルを集落に呼び込み、慣れさせてしまいます。また、家から出た生ゴミをそのまま畑にまくのもやめましょう。
  • 冬場でもサルを集落近くで見つけたら、なるべく花火などで追い払いましょう
    サルにとって集落の魅力が減ると、来年度の被害の減少につながります。

サルテレメトリー調査

白山市では、サルの群れ動向調査として、サルテレメトリー調査を行っております。

サルに取り付けた発信機の電波を受信し、群れの位置を特定するものです。

調査結果を可視化したマップを掲載しておりますので、ご活用ください。

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イノシシ

イノシシの特徴 イノシシはこんな生き物です

イラスト:イノシシ

  • 頭が良い
    サルのように頭が良く、人の動きを観察する賢い動物です。
  • 運動能力が高い
    垂直に120センチ飛ぶことができます。そして20センチのスキ間があればもぐり抜けることができます。
    また、70キログラムの石も簡単に鼻で押し上げることができます。
  • 弱点は鼻の先
    鼻の先に電気線が触れると嫌がります。体の他の部分は剛毛で覆われており、電気線も平気です。
  • 実は臆病者
    普段は慎重で臆病なので、主に人が寝静まってから被害を起こします。

イノシシの農作害への対策

イノシシが来ないようにするためには、餌場としての価値を低くすることが重要です。イノシシが来づらい環境を整えることから始めましょう。

田畑の周りの草を刈る

田畑の周りに草が茂っていると、臆病者のイノシシでも、安心して田畑に近づき、農作物を食い荒らします。
山際の草薮を2〜3メートル刈るだけでも、イノシシにとっては嫌なものです。

不要な雑草を生やさない

草木を刈り払った後には、これ以上生やさないためにシートなどで地面を覆うと、管理しやすくなります。

畑の配置をかえる

山際や家から遠い畑には、イノシシの好まないシソ、ネギ、ハーブなどを作りましょう。

柵を設置する

電気柵やトタン板を利用してイノシシ用の頑丈な柵を設置しましょう。電気柵を設置した後は、漏電を防ぐ手入れをしましょう。

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さらに詳しい鳥獣害対策について

農林水産省ホームページの鳥獣害対策コーナーには、さらに詳しい対策が載っています。
ご参照ください。

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産業部森林対策課
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