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明光小

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明光小学校
○第一話
○第二話

 
 
第一話 夢に向かって

 平成二十二年九月、東京で行われた柔道世界選手権六十六kg 級に白山市出身の森下純平選手が出場し、見事に優勝して金メダルを取りました。その森下選手に母校の明光小学校の六年生が激励の手紙を出したところ、こんな便りが届きました。


 明光小学校のみなさん、応援メッセージありがとうございました。

 僕は幼稚園の年長から柔道を始めました。はじめたころは真面目に練習通っていました。でも2年生の頃から友だちと遊ぶ方が楽しくて、ほとんど練習に行かなくなりました。それで三年の時に試合でボコボコにされて負けてしまい、すごく悔しくて遊んでいたことを後悔しました。
 それからはどんなにつらくても練習をさぼらず、五年六年では一日も休まず道場に通いました。
 僕は明光小学校を卒業する時、「将来は世界で活躍する柔道選手になりたいです。」と言いました。それがその時の夢でした。北辰中学校へ行っても真剣に練習した結果、三年の時に全国大会で優勝しました。その時に生まれて初めて、海外のドイツの大会へ出場することができました。
 鶴来高校では二年の時にインターハイで優勝して、ドイツ、フランス、イタリアでの試合や韓国での合宿にも行かせてもらえました。大学に入ってからは、ロシア、チュニジア、ベラルーシ、グルジア、中国等これまで行った国は十カ国にもなり、中学三年から五年間で十七回も海外へ行けました。
 小学校の時の夢は実現できたと思います。
 小学校にいたときは、ぼんやりしていた「夢」が本当にかないました。
 僕のつぎの夢は二年後のロンドンオリンピックで金メダルを取ることです。そのためにも、今は世界一の練習をしようと思います。世界一の練習をした者が世界一になれると信じているからです。
 みなさんにも自分が決めた夢を、絶対あきらめないでほしいと思います。それでも途中でくじけそうになることもあると思います。僕も大事な試合で負けて、「もうダメかも・・・」と思ったことがありました。
 でも考え方をいつもプラス思考にしました。負けたときこそ、チャンスだと思いました。自分の弱いところがわかるからです。
 僕の場合、相手より柔道の技が下手だとか、筋力がないとか、精神的に弱かったとか、自分の欠点を知るチャンスになると思いました。そしてその欠点をひとつひとつ乗り越えていくようにしました。そうやって少しずつ強くなってきたと思います。
ですから壁にぶつかった方が成長できると思います。みなさんもくじけそうになったときは“成長できるときだ”とプラス思考で夢を追いかけて下さい。
 そして僕なりに柔道で学んだ事は「強いヤツが勝つのではなくて、絶対に勝と決めたヤツが勝つ」ということです。言いかえれば、心が強い方が力の強い方より強いということです。あきらめないしぶとさが最後の一秒で逆転勝利することもあるのです。
 みなさんも夢を夢だと思わないで、心を強くして挑戦して下さい。

 僕は、この十二月にグランドスラム東京という大きな大会が日本であるので、優勝めざして頑張ります。
 お互いに夢に向かって頑張りましょう。


                                          茨城県つくば市   森下純平


 
 
第二話 リンゴ園の蜘蛛

秋の青空の下、今日も寺尾さんはリンゴの世話をしています。
 リンゴの世話は一年中あります。それはリンゴには富士、津軽、紅玉等たくさんの種類があり、みのる季節が 少しずつ違ってくるからです。
 冬場は枝の剪定があります。上に伸びた枝を花芽の様子を見ながら切っていきます。花が咲いたらよい実をつけてくれる花をひとつ残して余分な花をとってしまう仕事があります。そうしないとリンゴの大きさがピンポン球くらいの大きさにしか成長せずいいリンゴにならないのです。
 いいリンゴに育てるための手間はまだまだあります。鳥などから実を守るための袋をかぶせて育てます。その袋を外したときの色は白色だそうです。その色を赤くおいしそうな色に変えていくために太陽の光に当てていく世話があります。ひとつひとつのリンゴの向きを少しずつ変えていき満遍なく光を当ててやることによってきれいなリンゴの色に変わっていくのです。リンゴの向きを少しずつ変えていくのは大変な仕事ですが、寺尾さんはとても楽しそうです。
 ところで、このリンゴ園には不思議な生き物がいます。
それは蜘蛛です。
 蜘蛛というと大人でもあまり好きだという人はいません。小さい子ども達はその姿を見て「気持ち悪いなあ。」といいます。
 ある日、明光小学校の二年生が生活科の勉強で寺尾さんのリンゴ園を見学に来た時のことでした。
「うわあ、いっぱいリンゴなっとる。いい匂いだなあ。」子ども達が好きずきに話をしていると、寺尾さんは「後でリンゴのもぎ方を教えてあげるね。」と言ってリンゴの話を始めました。子ども達は目を輝かせて聞いていたのですが、ひとりの子が「うわあ、蜘蛛や。気持ち悪い。」と、言いました。他の子ども達もいっしょに「いやだ。」と、後ずさりする子もいたのです。
 ところが寺尾さんはニコニコして、「蜘蛛?大丈夫よ。なんにもしないし、リンゴにとっては大事な益虫なのよ。」と、大きな蜘蛛を手の平に乗せて子ども達に見せてくれました。蜘蛛は寺尾さんの手のひらを伝い、腕から洋服の方に動いていくのですが、寺尾さんは平気な顔です。子ども達もその様子に安心したのか、だんだん慣れてきて手で蜘蛛を触ったりしました。「初めて蜘蛛さわった。」「目、見えたよ。」「さわっても痛くないよ。」などと言って蜘蛛を見る目が変わってきました。
 「蜘蛛はリンゴを食べる虫を捕ってくれるので、リンゴ園にはとっても大事なのよ。それに人間にはなんにも害はないの。そういう虫を益虫というのよ。」と、教えて下さいました。
 「でも蜘蛛は鳥に食べられるよ。」と、ひとりの子が言うと、「そう、それは仕方がないな。鳥だって生きていくために食べなければならないし、人間も地球にいるたくさんの生き物の仲間!」
 明光小学校の二年生は、リンゴ園に来ていっぱい勉強しました。いい匂いを嗅いで、自分でリンゴをもいで、食べることもできました。
 でも一番こころにのこったことは、いろんな生き物が役に立っていること、蜘蛛も気持ち悪いだけの生き物ではないことがわかったことかもしれません。 子ども達が学校に帰ってから書いた感想で一番たくさん書かれていたことは「蜘蛛は恐くない。」でした。
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