講 評 『基本的に、俳句は「有季定型」という約束ごとを守ることになっている。俳画も又、しかりで、あまり俳句の説明になってはいけないという一定のルールのようなものがある。したがって、ここではそれとは別に「新俳画」として選考に当たらせていただいた。国内外を含めて157点の小中学生の応募があり、その中から4点の優秀作品を選ばせていただいた。1点1点の作品からは、作者の思いが、強弱の差こそあれストレートに伝わってくる。竹田さゆりさんの作品は、全体に力が漲っていて、鯉のぼりの一人旅が、自信満々にみえ、頼もしい俳画に仕上がった。絵の具の塗りも丁寧で、竹田さんの性格が良く出ているように思う。林光貴さんの句 ―かたくりの花の天国美しい― に供えられた平面構成による群生するかたくりの花が、とてもリズミカルで爽やかだ。命あるものに対する憐憫の情まで感じられる。黄澄さんの「こま遊び」は、繊細でありながら全体で見ると、なかなか大胆でもある。毛筆の使い方も達者で、自国の伝統文化も踏まえていて、好感がもてる。ジャスミンパークさんの貼り絵は、「素朴画」的な趣もあり、観る側を優しく包んでくれる。俳画の文字も微笑ましく、桜を描くなどよく日本を勉強した成果が出ていると思う。色彩感覚や、技法などにもそれぞれのお国柄が滲み出ていて、一人一人が自国の文化を背負っていることに、今更ながら感じさせられたと同時に、およそこの世にある、人間が創り出したものの中で、時間を経ても尚、高い世評を受け続けているものには、必ずといっていい位に、どれも少年少女の魂が宿っているという言葉を思い出した。最後に、俳句同様、俳画も又、「HAIGA」として世界中の人達に広く愛されるように祈りたい。 画家 西のぼる』 |